スニーカー世代を刺激する「一足触発」 Vol.13
2019.01.17
FASHION

デニス・ロッドマンのNIKE・AIRWORMこそ日本で復刻されるべき

誰しも思い入れのあるスニーカーの1足や2足はあるもの。復刻ばやりの昨今、再び日の目を見たモデルも少なくないとはいえ、たいていはセピア色の想い出の中だ。いまだスポットライトを浴びていないそんな1足を勝手に復刻リクエスト!

バスケ少年だったSKITオーナー鎌本勝茂さんが恋焦がれた一足

NIKE・ACGの2モデルを紹介した前回に続き復刻希望モデルを選出するのは、ヴィンテージウェア業界で知らない人はいない吉祥寺のスニーカーショップ「SKIT(スキット)」のオーナー・鎌本勝茂さん。

NIKE(ナイキ)のAIRWORM NDESTRUKT(エアワーム インデストラクト)はデニス・ロッドマンが履いていたスニーカー
今回の主役はNIKE(ナイキ)の「AIRWORM NDESTRUKT(エアワーム インデストラクト)」。コンディションのいいものがほぼ現存しないモデルだ。

「僕のスニーカー愛はバスケットボールから始まりました。中学生のときですね。『月刊バスケットボール』が愛読誌で、それに載っているモデルを手に入れるべくお年玉を貯めていました。

でもなかなか買えず、近所の靴屋で手に入れた、本意ではないブランドの激安バッシュが実際の相棒でした」。

そんな鎌本さんは高校生でもバスケットボール部に入部。そこで履くためにお年玉を使って初めて買ったのは「AIR JORDAN 9(エア ジョーダン 9)」。にも関わらず……

「もったいなくて部活では履けず(笑)。あの頃のシグニチャーモデルは今見ても特別。僕が復刻してもらいたい『エアワーム インデストラクト』も、あの時代にしか生まれ得ない傑作なんですよ」。


古き佳きナイキのバッシュを象徴する名作

AIRWORM(エアワーム)の人気カラーは黒×赤×白の通称「ブルズカラー」。
人気カラーは黒×赤×白の通称「ブルズカラー」。黒×シルバーもある。

NBAでシカゴ・ブルズの黄金期を支えたデニス・ロッドマン着用モデル「エアワーム インデストラクト」。“ワーム”はロッドマンのニックネームだ。

「今見ればなんともアナログですが、たとえばセンターのジップ。これはフィット感を高めるために生まれた当時画期的なアイデアだったんです。ほかがやらないことをやる。イノベーターとしてのナイキを知らしめるスペックであり、“エアワーム”は古き佳きナイキのバッシュを象徴する一足なんです」。

ジップとヒールに付いたOリングはロッドマンのピアスからヒントを得たという。

AIRWORM(エアワーム)はデニス・ロッドマンのシグニチャーモデル。
フロントのジップが特徴的。ヒールにはモデル名が刺繍されている。アシンメトリーなデザインも格好いい。

「日本では熱狂的に支持されました。ナイキのハンチング&ロッドマンTシャツに太めのパンツで“エアワーム”を履くのがお決まりでしたね。当時を知る30〜40代にとっては今も色褪せない一足でしょう。日本から発信するプロジェクト、CO.JP(コンセプトジャパン)で復刻してもらいたい筆頭です」。

ちなみに「エアワーム インデストラクト」は、ヴィンテージ市場に出てきても加水分解によってほとんどが着用できないコンディションだという。

コレクションというよりリアルに履きたい。だからこそ復刻を希望するのである。


PROFILE
鎌本勝茂●1978年青森県生まれ。高校卒業と同時に上京、いくつかの店でスニーカー販売を手掛け、2001年、吉祥寺に一号店をオープン。そのたしかな見識眼で多くのスニーカーファンを虜に。映画『スニーカーヘッズ』にも出演した。現在は大阪、仙台、福岡にも出店。


竹川 圭=取材・文

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