帰ってきたユースケ部長! 秋冬を楽しむ着回し服のすべて Vol.57
2018.11.17
FASHION

【第3週】平山ユースケ着回し31Days! 部長びんびん“着回し” 物語Season2

大好評だった「部長びんびん“着回し”物語」が早くもセカンドシーズンに突入!
オーシャンズ看板モデルで俳優の平山祐介さんが商社勤務の“ユースケ部長”に扮し、ドラマチックなファッションストーリーをお届けするこのシリーズ。大企業で順風満帆なエリート街道のはずが今は農業にいそしんでるって、一体なにがあったの!?

今回は、「部長びんびん“着回し”物語 Season2」の第2週をお届け。
着回しアイテムの詳細はコチラ

>「部長びんびん“着回し”物語 Season2」の第1週を読む
>「部長びんびん“着回し”物語 Season2」の第2週を読む

Day 15 Sat.
シュークリーム買ってきたぞ!メグム、こんな時間にどこ行くんだ?

靴6万5000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688)

今日は休日出勤。溜まった書類のチェックだけなので、ベージュのダッフルコートにチェックシャツというカジュアルな着こなしがちょうどいい。駅前の寿司店で一杯やってから21時頃に帰宅すると、玄関で出かけようとしているメグムとばったり。どこに行くのか聞くと「友達の家で勉強」と答える。

そのわりにはおめかししているし、小さなポーチにも勉強道具が入っているとは思えない。デートに違いないと確信したユースケは外出を許さなかった。憮然とした表情で涙を浮かべたメグムは小走りで2階にある自分の部屋へ。やがてドアを思い切り閉める音が響いた。そしてミカは長男を連れて実家に帰省中だ。がらんとしたリビングで、ユースケはお土産に買ってきたはずのヒロタのシュークリームを口にした。

着回しアイテム

1 「オーラリー」のダッフルコート
目の詰まったウールを使ったオーセンティックなダッフルは、ゆとりのあるシルエットで今の気分にしっくりくる。10万8000円/オーラリー 03-6427-7141

8 「サルヴァトーレ ピッコロ」のチェックシャツ
タータンチェックが旬のムードを演出。イタリアの名門シャツ工房の作だけに現代的なシルエットバランスも秀逸。3万円/エストネーション 0120-503-971

13 「セラードアー」のコーデユロイパンツ
ストレッチコーデュロイを採用したパンツ。股上深めのゆったりシルエットではき心地も◎。1万9000円/ユナイテッドアローズ 原宿本店 03-3479-8180

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Day 16 Sun.
ああ、シャツがうまく畳めない。ミカが手伝ってくれたらなぁ……

Tシャツ3900円/オーシャン パシフィック(ハンドイントゥリーショウルーム 03-3796-0996)

誰もいない静かな日曜日。遅く起きたユースケは、Tシャツの上に最近買ったドクターデニムのニットを着る。ざっくりしたミドルゲージのミックスカラーのニットは、これを着ているだけでお洒落をしている雰囲気が出るから便利なのだ。

駅前の商店街にある蕎麦店でビールを飲み、帰ってリビングで昼寝。夕方、明日から1泊の国内出張だったことを思い出し、スーツケースを引っ張り出して準備を始める。服を畳むのが苦手なユースケのために、いつもはミカが手伝ってくれるのだが、今日はひとり。なかなかうまくいかない。洗濯してもらったシャツやソックスも見当たらないが、わざわざ電話で聞くのも気が引ける。空虚な思いも一緒にスーツケースに押し込めた。

着回しアイテム

14 「ニードルズ」のトラックパンツ
紫のサイドラインとアイコンの蝶の刺繍が艶っぽさを演出する。素材はストレッチの利いたコットンツイルだ。2万2000円/ネペンテス 03-3400-7227

お助けアイテム

1万5900円/ドクターデニム(ザ センス 03-5579-2595)

モノトーンのミックスカラーがスタイリッシュな印象のクルーネックニット。ゆったりとした今どきのシルエットもポイントだ。

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Day 17 Mon.
あれこれ考えるのが面倒クサイから、いつものジャケットとデニムで

サングラス2万7000円/モスコット(モスコット トウキョウ 03-6434-1070)、スーツケース5万2000円/トゥミ 0120-006-267

ここ最近、アルマーニのセットアップの登板回数がひと際高くなってきた。シャツを合わせれば、かっちりとしたビジネススタイルにキマるし、タートルネックのニットを合わせれば、こなれた雰囲気のカジュアルスタイルにも着回せる。

この日はジャケットだけを単体使いして、はき慣れたウォッシュドブルーのダメージデニムをコーディネイト。あとはスーツにも合わせられる、ブラックのステンカラーコートをさらっと羽織って、大人の男の色気漂う出張スタイルの一丁あがりだ。不精な四十男にとって、このセットアップこそワードローブの頼れるエースなのである。

着回しアイテム

C 「エンポリオ アルマーニ」のジャケット
軽いアンコン仕立てながら、肩と胸は立体的なシルエットに。パンツとセットアップでも使用できる。19万円/ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070

2 「クラス」のステンカラーコート
シンプルデザインながら、クッタリとしたコットンツイルと気持ちゆったりめのシルエットがどこかモードな薫りを放つ。11万6000円/ウィリー 03-5458-7200

5 「グリーンレーベル リラクシング」のタートルネックニット
カシミヤが30%混紡されたハイゲージのタートルネックニット。9900円/ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店 03-5731-8531

10 「リプレイ」のデニム
はき込んだような迫真のタテ落ちとヒゲに注目。細すぎず、太すぎない王道ストレートもイイ。2万4000円/ファッションボックスジャパン 03-6452-6382

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Day 18 Tue.
きちんと感と動きやすさ、やはりジャケパンが鉄板だ

シャツ2万8000円/バルバ、靴8万2000円/クロケット&ジョーンズ(ともにビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、バッグ4万9000円/シセイ(ストラスブルゴ 0120-383-563)、タイ6000円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)

出張で向かった先は、東北地方の某政令指定都市。経産省と進行しているプロジェクトの現場を視察するのだ。こういうシーンで、ユースケは適度なきちん感と動きやすさを考慮し、決まってジャケパンスタイルを選択する。

この日はトラッドなネイビーブレザーに単体使いしたセットアップのパンツをコーディネイト。Vゾーンはセミワイドカラーのシャツとネイビーのレジメンタルタイでスマートに。夜遅くに東京へ。出張の際は家族だけでなく、部署のみんなにもちょっとしたお土産を買って帰るのがユースケの流儀である。

着回しアイテム

D 「エンポリオ アルマーニ」のスラックス
立体的なパターンとテーパードしたスリムシルエットの相乗効果で脚をすっきりスマートに演出。6万3000円/ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070

E 「ブルックス ブラザーズ」のジャケット
アメトラの殿堂が誇る定番のネイビーブレザー。シルエットはモダンにアップデートされた「ミラノ」。6万9000円/ブルックス ブラザーズ ジャパン 0120-185-718

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Day 19 Wed.
缶コーヒー片手に語り合う。そんな“飲みニケーション”もイイ

右●腕時計80万円/ゼニス 03-5524-6420 左●スーツ13万5000円/ビームスF(ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、シャツ1万円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)

企画会議がある本日の装いは、ネイビーのストライプスーツをカシミヤウールの白いタートルネックニットでカジュアルダウン。会議では南中が斬新な企画を発表し、注目を集めた。終了後、自販機コーナーで南中に出くわしたユースケは「今日はよくやったな!」とねぎらいの言葉をかけながら、缶コーヒーを差し出した。

「ありがとうございます!」と喜んで受け取る南中。「そうだ、スーツを買うのを付き合ってくれませんか? 実は僕、以前から平山さんの格好いいスーツスタイルに憧れていたんです」「……いいだろう。まあ、今日の会議のこともあるしな」とぶっきらぼうに応えつつも、頭の中では「格好いい」というフレーズが点滅し、ユースケは内心有頂天だった。

着回しアイテム

A 「サルトリオ」のスーツ
イタリア・ナポリの名門ファクトリーブランドが手掛けた3ボタン段返りスーツ。濃紺に配された白ストライプが美シルエットを強調。34万円/ストラスブルゴ 0120-383-563

5 「グリーンレーベル リラクシング」のタートルネックニット
カシミヤが30%混紡されたハイゲージのタートルネックニット。9900円/ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店 03-5731-8531

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Day 20 Thu.
行きつけのショップでスーツをパターンオーダー。スタイルを伝授するよ

左●シャツ2万3000円/ソブリン(ザ ソブリンハウス 03-6212-2150)、タイ1万8000円/ニッキー(ストラスブルゴ 0120-383-563)、タイバー3800円/麻布テーラー 03-3401-5788 右●ジャケット8万5000円/ビームスF(ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、シャツ2万9000円/フリーマンズ スポーティング クラブ(フリーマンズ スポーティング クラブ ギンザ シックス 03-6263-9924)、タイ1万6000円/ホリデー&ブラウン(ザ ソブリンハウス 03-6212-2150)、パンツ9167円/バナナ・リパブリック 0120-77-1978

翌日、ユースケは馴染みの麻布テーラーへ南中を連れていった。ヤツのスーツスタイルの1番の問題はスーツが体に合っていないことだ。大学時代にボート部で主将を務めたという南中は肩幅が大きく、体に合う既製のスーツがあまりないのが悩みだという。

その点、麻布テーラーのパターンオーダースーツなら、体形に合わせた採寸やサイズ補正によって、ジャストフィットを約束してくれる。さらに生地やディテールを選べるから、文字どおり体にも心にもフィットするスーツを仕立てることができるのだ。何より理想のスーツをかたちにするひとときは、2人の絆を大いに深めてくれたのだった。

着回しアイテム

B 「麻布テーラー」のスーツ
2ボタンのパターンオーダースーツ。上品な艶が印象的な生地はロロ・ピアーナ社製。13万6500円[オーダー価格]/麻布テーラー 03-3401-5788

「&B 麻布テーラー 銀座six」
確立されたパターンオーダーシステムで予算に応じた上質なスーツやコートなどが仕立てられるドレスウェアのセレクトショップ。大人カジュアルを提案するレーベル「R&BLUS」を展開するほか、デニムやチノパンなど、オフでも使えるアイテムのラインナップも充実している。www.azabutailor.com/shop/ginza-six/

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Day 21 Fri.
その思わせぶりな態度にまた勘違いしてしまった。まだ女心はわからない

左●シャツ3万5000円/アヴィーノ ラボラトリオ ナポレターノ(ザ ソブリンハウス 03-6212-2150)、タイ1万7500円/ニッキー(シップス 渋谷店 03-3496-0481) 右●ワンピース2万8000円/エストネーション 0120-503-971、コート4万9000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501)、ネックレス1万2000円、ピアス3万円/ともにケンゴ クマ プラス マユ(ヴァンドームヤマダ 03-3470-4061)

会社帰りにエレベーター待ちをしているとサキと一緒になった。「メシ行く?」と聞くと、「はい!」と二つ返事でサキ。店は南青山にあるインターセクト バイ レクサスのビストロだ。運良く空席があった。イタリア製のシャツでタイドアップしたセットアップの装いも、この店の雰囲気にしっくりきている。うん、いい流れだ。案の定、食事をしていると、2人の間には以前バーで飲んだときのような親密な空気が流れ始めた。

デザートのあと、酒を飲んでいるとテーブルの上にはサキの手がそっと置かれている。彼女から漂ってくる甘い香りも後押しし、思わずユースケはその手に自分のものを重ねてしまった。が、次の瞬間、「えっ!」と言ってサキは手を引っ込めた。なんとも気まずい雰囲気である。その後、2人の距離が縮まることはなく店を出た。「恋とは美しき誤解。結婚とは惨憺たる理解、か……」。ユースケは自宅に向かうタクシーの中で、吉行淳之介の本で読んだこんな言葉をふと口にするのだった。

着回しアイテム

C 「エンポリオ アルマーニ」のジャケット
軽いアンコン仕立てながら、肩と胸は立体的なシルエットに。パンツとセットアップでも使用できる。19万円/ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070

1 「オーラリー」のダッフルコート
目の詰まったウールを使ったオーセンティックなダッフルは、ゆとりのあるシルエットで今の気分にしっくりくる。10万8000円/オーラリー 03-6427-7141

11 「ユニバーサル オーバーオール」のパンツ
THEチノパンというべき普遍的な1本。裾までストンと落ちるワイドなストレートはスタイルアップ効果も高い。7900円/ドリームワークス 03-6447-2470

「インターセクト バイ レクサス」
自動車ブランド、レクサスが考える理想のライフスタイルをカタチにした東京・南青山のブランド体験スペース。2階のビストロでは、フードディレクターの田島大地氏が手掛ける、今の「TOKYOフード」をテーマにした料理のほか、クラフトビールやワイン、カクテルが楽しめる。https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/bistro/

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Day 22 Sat.
ほらほら、みんなパパ特製、朝採れ野菜のシチューができたぜ

ユースケは早朝から神奈川県の三浦半島にクルマを走らせ、直売所で朝採れの新鮮野菜を買ってきた。グリーンのモヘアニットを着て、ほっこりとした気分で自ら包丁を握る。狙いどおり不機嫌だったミカの表情がほころんだ。そう、彼女は野菜ソムリエの資格を持つほどの野菜好きなのである。

「味見させて。うん、さすが野菜の味が濃い!」「だろ。元ノーフだから、目利きもいいんだ」と、一瞬いい雰囲気になりかけたが、すぐにミカは味付けのダメ出しをする。相変わらず気は強いが、駆け引きをしない真っすぐな性格。それに20年以上連れ添っているだけに、何が好きで、何が嫌いかは大体わかる。なんだかんだ一緒にいると落ち着く。昨夜のことを思い出しながら、『オレって勝手な生き物だなぁ』とユースケは思った。

着回しアイテム

8 「サルヴァトーレ ピッコロ」のチェックシャツ
タータンチェックが旬のムードを演出。イタリアの名門シャツ工房の作だけに現代的なシルエットバランスも秀逸。3万円/エストネーション 0120-503-971

12 「スリードッツ」のスウェットパンツ
LAの名門が放つトロけるような肌触りのユル編みスウェットパンツ。シルエットはピタッとしたスキニー風。2万6000円/スリードッツ青山店 03-6805-1704

お助けアイテム

3万1000円/ロンハーマン 03-3402-6839

ウールのモヘアニットは、ユル編みされたミドルゲージと青みのあるグリーンがリラックスムードを演出する。

 

西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物)、鈴木泰之=写真(静物) 武内雅英=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=文

# セカンドシーズン# ユースケ部長# 部長びんびん“着回し” 物語
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