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2018.10.29

ファッション

一生モノだからという理由で、英国ハンドメイドの高級鞄を買ってみた

「一生モノだから」というのは本当に便利な言葉で、高いものを購入するときにしばしば使う理由ですが、ワタクシもそれを免罪符に清水の舞台から飛び降りる心持ちで買ったのが、このスウェイン・アドニーの名作アタッシェケース「チャーチル」です。
スウェイン・アドニーの名作アタッシェケース「チャーチル」
スウェイン・アドニー「チャーチル」/ヴァルカナイズ・ロンドン
その名の通り、かの英国首相ウィンストン・チャーチルが愛用していたことから名付けられたちょっと大ぶりなこのモデルは、そんな言い訳に見合うウンチクをたっぷり備えています。
1750年に馬具鞍の専門メーカーとして創業したスウェイン・アドニーのレザーアイテムは、ケンブリッジ近郊にある工房で、250年前から変わらぬ道具と製法、そして英国産のブライドルレザーで作られた完全ハンドメイド。映画『007 ロシアより愛を込めて』でショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドがスパイガジェットを詰め込んでいたのが、同社のアタッシェケースだったりします。
とまぁこんな具合に、エピソードは数知れず。もちろん作りは一級品で、無垢のマホガニーのように艶っぽい鈍色の“ハバナ”カラーの外装。開け閉めしやすいように内側に向けてすぼまったケースに、美しいコバの仕上げ……などなど、ディテールのウンチクも挙げればキリがありません。
「これひとつで一生大満足!」という気持ちで買ったのに、「サイズ&カラー違いでもうひとつあったら……」という邪念をつい抱かせてしまうのが、この手の一生モノの憎たらしい魅力といえます。
編集部K=文
Appleとサバゲ、クルマをこよなく愛する37歳。週末は地元でお坊さん。
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