どっぷり、たっぷり浸るデニム愛。 Vol.17
2018.10.20
FASHION

【ジョニー・デップ編】レジェンドから学ぶ「グッドデニムスタイル考」

デニムが労働着からファッションに昇格したのは、第2次世界大戦後のこと。それ以来、世界中のスター、若者たちが、デニムを魅力的にはきこなしてきた。その伝説のデニムスタイルには、今見ても格好良くなるヒントがいっぱいだ!

ジョニー・デップのセレブなアメカジに学ぶ

ジョニー・デップほど、ファッションにブレがないアメリカのセレブリティはほかにいない。ジュニアアイドルとして脚光を浴びた’80年代後半から現在にいたるまで、授賞式などでドレスアップするときを除けば、アメカジを貫いてきた。

’89年にパパラッチされた際の私服は、ワンウォッシュのストレートデニムに真新しいエンジニアブーツの初々しいアメカジ。’92年頃には長髪になり、ヴィンテージ風レザー×ニットジャケットを好んで身に着け、よりグランジな雰囲気に進化する。

ジョニー・デップ 16歳のときに高校を中退し、ミュージシャンとしての活動をスタート。俳優に転身し、1990年の映画『クライ・ベイビー』で主演を務め、一躍トップスターに。当時から一貫してアメカジをベースにしたファッションを貫いており、彼を通して流行したアイテムも数知れず。

そして、2003年に公開された映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の頃には、ベロアのテンガロンハットに、タート・オプティカルやリバティ・オプティカルのヴィンテージのメガネ、古着風のスエードジャケットとデニム、ノーズが剥げたブーツというスタイルを確立。この頃になるとフォロワーが爆発的に増加し、特に“タート”のヴィンテージメガネは、彼が人気に火をつけたと言っていいだろう。

今回ピックアップするのは、彼の’90年代のスタイル。いつの時代も着続けているスエードジャケットにチェックのシャツを合わせて、下半身はボロボロのデニムとブーツ。’80年代初頭にザ・キッズのギタリストとして活躍したミュージシャン時代を連想させるスタイルは、若々しくてワイルドで光り輝いている。

55歳となった現在の彼は、役作りなのか病気なのかは不明だが、大幅に痩せてファンを心配させている。年老いたロックスターの雰囲気だ。とは言っても、やっぱりジョニー・デップは、アメカジ派のスーパースターであることに変わりはない。’90年代のジョニーを懐古しつつ、今後のさらなる進化に注目したい。

ミュージシャンのワイルドさが残る’90sのジョニー・デップ風に
’90年代のジョニー・デップは、いい意味でミュージシャン時代のワイルドな薫りが残っていて、抜群にカッコいい。その頃の雰囲気を、現代風にアレンジしたのがこのスタイリング。

スエードジャケットはダークブラウンを選び、インナーは白Tとオンブレチェックのシャツが最高にロックだ。ダメージデニムはブルーだとワイルドになりすぎるので、都会的なブラックを。眼鏡は旬を捉えたフランスブランドのクラウンパント、靴は極太のストラップがポイントのクラークスで、まんまコスプレにならないように中和した。

デニム2万8000円/RHC(RHC ロンハーマン 045-319-6700)、ジャケット15万7000円/バンソン×トニータイズサン(タイズサン 03-6447-1655)、シャツ5万円/サイモン ミラー(エドストローム オフィス 03-6427-5901)、Tシャツ6800円/ウエストオーバーオールズ(ストール ショールーム 03-6812-9371)、靴2万3000円/クラークス オリジナルズ フォー ユナテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 原宿本店 03-3479-8180)、メガネ3万7000円/レスカ ルネティエ(グローブスペックス エージェント 03-5459-8326)、バングル3万9000円/トゥアレグ(メイデンズショップ 03-5410-6686)

スエードのテーラードタイプも
ジョニー・デップのワイルドなスエードジャケットの着こなしには憧れるけれど、ちょっと難度が高いと思ったら、テーラードジャケット型を。ドレスアップはもちろん、Tシャツの上にサラッと羽織ってもサマになる。織物産地の富士吉田市にアトリエを構えるオールドマンズテーラーのものは、クオリティの高さ、上品な雰囲気ともに抜群である。

13万円/オールドマンズテーラー(ザ ディアーグラウンド 0555-73-8845)

 

鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 境 陽子=イラスト 増田海治郎=文

# ジョニー・デップ# デニム
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