“賢いバッグ”ってのは、ただ教科書どおりで無難なカバンのこと、ではない。ちょうどいい容量に使い勝手の良さなどの機能に加え、出かけること自体が待ち遠しくなるような存在感があるもの。それさえあれば、今週も我々の休日は必ず充実するのだ。
カジュアルのリラックス化はとうとうここまで進んだか、と思わずニヤリとさせられる進化した“買い物袋”たち。
素材に、色に、ディテールに。趣向を凝らしたグッドデザインが目白押しだ。これぞ“ワンマイルバッグ”の決定版。
WTAPS × ZEPTEPI ダブルタップス × ゼプテピ
強靭なダイニーマ繊維にラミネート加工した特殊な防水素材を使ったマーケットバッグは、気鋭ブランド、ゼプテピとのコラボレーション。ブランドネームをグラフィカルに配しつつ、あくまでシックにまとめているので、パートナーの手元にあっても見栄えするのデス。
CLUB KING × PORTER クラブ キング×ポーター
簡易袋の代表格をサンプリングして国産バッグメーカーの雄に生産を依頼するという本気っぷりが抜群にクール。素材は落ち着いたブラックのナイロンで、お馴染みのネームタグがさりげなく主張する。
SANDINISTA サンディニスタ
不織布を使ったかなりミニマルなデザイン。意外と収納力も高く、内側のストラップを結べば斜め掛けもできるので、荷物が増えても使いやすい。重たくなりがちな秋冬の着こなしのカジュアルダウンに、ぜひ。
OPEN-EDITIONS オープンエディションズ
アメリカのグローサリーストアなどではお馴染みのデザインを、ポリエステルボディと刺繍で再現した変わり種。遊び心を漂わせつつ、ビニール袋の廃止への思いも込められているというから、なるほど、深い。
ZATTU ザッツ
ブランド名は革以外の素材を指す「雑材」に由来。この「TAIT」もそんなエピソードどおり、レザーライクなマイクロファイバーを使ったものだ。手持ちでも斜め掛けでも使用可能。
MARKAWARE マーカウェア
こちらは柔らかくてハリのあるピッグスエード仕立てで、持ち手の間のベロまでしっかりと再現してあるのがニクいじゃないですか。裏地なしのシンプルなつくりで、上品なジャケットなんかと合わせても不思議と馴染む賢さもある。
マーケットバッグの中には…
マーケット
ナチュラルワイン
ホームパーティに呼ばれたら、鉄板の手土産はナチュラルワインだ。もしくは、白ワインの原料を赤ワインの製法でつくるオレンジワインにも注目されたし。
匂い袋
持ち手の付け根に、こんな 匂い袋を。バッグの口から立ち上る上品なお香の香りがたまりません。左●900円、右●700円/ともに香老舗 松栄堂 075-212-5590
デザインボトル
冷たい飲み物でも結露しないからほかの荷物が濡れる心配なし。ハーブティーを入れることが多い。3400円/スウェル(マークス 03-5779-7550)
家庭菜園の有機野菜
郊外で借りている農園で栽培している野菜。ホームパーティの差し入れ用に。ラタトゥイユでも作るかな。
ダイアリー
タブレットも持っているけれど、なぜか休日に持ち出したくなるのはモレスキンのダイアリー。2900円/モレスキン(渋谷ロフト 03-3462-3807)
芹澤信次=写真(人物) 竹内一将(STUH)=写真(静物) 石黒亮一=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク