ファッション雑誌を飾るモデルたちはそりゃ服が似合うに決まってますわ。でも、俺たちの多くは手足が長くて、8頭身で、端正な体つきで、ということでもなく……。
と、そんなことを微塵もネガティブに捉えずに、自分の体型を活かした格好いいスタイリングの同胞が街に溢れていたゾ。
身長別にお届けする、スタイルがよく見えるコーディネイト集。
前回の170cm台のスナップ集に続き、今回は180cm台だ! ノッポオッサンの着こなしはいかに!?
180cm 中條栄介さん(30歳)
身長を活かしたYラインのシルエットと色の使い方を。
ゆったりしたサイジングのシャツを選んで、スリムシルエットのボトムスを合わせYラインのコーディネイトを作った中條さん。身長があって体がしっかりしている人ならではの逞しい着こなしだ。全身を黒系でまとめたのも、シュッとして見える理由である。
180cm 大平遼一さん(31歳)
ウエストマークで視線を上に、ハットのツバでさらに上へ。
巷でよく見るチノパンスタイル。それを敢えてピックアップしたのは小物使いが上手いから。ベルトのバックルでウエストマークすることによって、視線が上にいく。身長活かしのコーデとは、言い換えれば自分のメリットを最大限活かせる知恵があるかどうか、ということでもあるのだ。
180cm 八木沼 敦さん(30歳)
ミスマッチに見えないコントラストの効いたコーデが新鮮。
トレンドの開襟シャツには珍しい、爽やかなサックスブルーのピンストライプが好印象。足元に目をやれば、ブラックのなかに咲いたバラのモチーフがインパクト抜群。上下で落差のあるスタイルを楽しんでいる。毒気のあるアイテムを難なくミックスしてくるあたり、タダモノではない。
182cm 岩﨑淳之介さん(41歳)
難しいアイテムこそ体型活かしの妙が顕著に現れる。
トレンドのオーバーサイズは洒落て見える。だからと言って、腰回りからゆったりとした太めのパンツに限って言えば、それは当てはまりにくい。その点、彼のような高身長であれば縦の分量を活かすことで、難しいシルエットのアイテムでもナチュラルに着こなせるのだ。
183cm 曽我隆一さん(31歳)
細ピッチのボーダーで野暮ったさを抑えシャープな印象に。
横に走る縞模様は、太って見えやすい膨張柄として認知されており、着る人を選びがちな柄である。だが彼のようなナイスバディの持ち主ともなれば、そんなマイナス要素を打ち消し、見事なまでにボーダーを着こなせるのだ。これぞ体型を活かしたコーディネイトの神髄といえよう。
184cm 菅野善弘さん(39歳)
ストリートの知恵を大人が取り入れるべき理由がここに!
リブパンツの裾にもトレンドがあるのはご存知だろうか?リブ部分を隠すようにソックスを重ねるのがティーンのあいだで流行っているらしい。それを堂々とやっても、なおスタイリッシュな39歳。これには、ファッションにおける表層だけではない、見習うべき点がたくさんある。