Tシャツ選びで持つべき7の視点 Vol.6
2018.08.21
FASHION

Tシャツ好きな「オーバー40」のTシャツ着こなしマイルール

Tシャツ選びで持つべき7の視点
夏の必須アイテム、Tシャツ。当たり前に着てるけど、それを心から楽しめているかと聞かれて、自信を持って「YES!」と言える人って少ないのでは?
シンプルなだけに奥深いTシャツをもっともっと楽しむための7の視点を紐解こう。
第6回は「40代からのTシャツ着こなし術」。

夏は毎日着るTシャツ、それだけに着こなしも単なるルーティーンになっていないだろうか? 年齢も経験も重ねてきたオーシャンズ世代としては、Tシャツにもいつだってリスペクトと愛情を持って接していたい。

そこで話を聞きに行った、Tシャツラバーな「オーバー40」の3人。自分らしいTシャツスタイルを持つ彼らの着こなしから、オッサンとTシャツのいい付き合い方が見つかるはずだ。

 

1人目:「Tシャツ一枚は基本的に、やめました」

地主 晋さん(59歳)
ファッション雑誌、広告、CM等で幅広く活躍するフォトグラファー。ファッションブランド「マディソンブルー」のプロデューサーでもある。

Tシャツ/ジェームス パース、ジャケット&ショーツ/ビームス プラス、靴/ポロ ラルフ ローレン、メガネ/タート オプティカル ※すべて私物

サーフィンに行くとき以外は、Tシャツを1枚で着ることはなくなったという地主さん。しかも袖を通すのは、スウェット素材やジャージー素材など、素肌に心地良い厚手のボディだけだという。この日も愛用するジェームス パースのスウェットTシャツをジャケットとともにコーディネイト。

「Tシャツはインナーとして着るのが基本だから、素肌に気持ち良くて、リブ付き、しかもフィット感のある無地を選んでいます。薄手の場合は2枚重ねすることもありますね」。

と、この日着ていたのはLA発の“気持ちいいブランド”代表、ジェームス パース。

「今日着ているような総柄のジャケットは、’70年代サーフスタイルに通じる懐かしさがあるから好きなんです。ストレッチが効いていて動きやすいし。こういうレトロな印象に、製品染めのヤレた表情のTシャツがよく馴染むんですよね」。

ファッション面と機能面、その両方で自分の欲しいものがわかっていること。先輩の着こなしはその大切さを教えてくれている。

 

2人目:「好きなTシャツを着続けるために、羽織るシャツ」

泉 朋秀さん(42歳)
レコードショップ兼レーベル「JAZZY SPORT(ジャジー スポート)」のクリエイティブディレクター、下北沢店マネージャー。ダンスグループSTAX GROOVEのメンバーとしても20年以上活動中。

Tシャツ/ジャジー スポート、シャツ/ダントン、パンツ/リーバイス、スニーカー/サッカニー、ハット/カシラ ※すべて私物

ジャジー スポート下北沢店に併設した、会員が300人を超える人気ダンススタジオの総合ディレクションを担当している泉さん。忙しい日々をおくるため、動きやすいワイドデニムにTシャツというのがお決まりのスタイルだという。

「ダンスをやっているので、パンツはゆったりめを選ぶことが多いです。だからTシャツはジャストサイズにしてバランスを取るのがマイルール」。

「あと、白ボディのTシャツを着るときは、アンダーウェア的な印象もあるので必ずシャツなどを羽織ります。このロゴTは、書体や配置を変えてずっと作っているうちのショップのオリジナル。シンプルだから飽きもこず、季節を問わずに着られる。こういうものをずっと着ていたいですよね。それが自分のスタイルにもなりますから」。

ずっと好きでいられるものを見つけて、ずっと変わらず着続ける。するとそれが自分のスタイルになる。オッサンとTシャツとのこういう付き合い方、素敵じゃない?

 

3人目:「気持ちよく、自分らしく、テロンテロン」

加藤 將さん(44歳)
CMや映画などを中心に活動するスタイリスト。サンダルブランド「シアーボ」のディレクターも務める。

Tシャツ/アトリエ & リペアーズ、ショーツ/ポロ ラルフ ローレン、サンダル/シアーボ ※すべて私物

1990〜2000年代にかけてはメンズファッション誌やカルチャー誌で、現在は映画やCMなどでスタイリストとして忙しく飛び回る加藤さん。肩に力の入っていない、自分のキャラクターを熟知したスタイルは、Tシャツを着るときも貫いているようだ。

「普段はあまり計算をして洋服は着ませんが、最近の夏はとにかく暑くて長いですから、Tシャツは肉厚なものよりもテロンテロンな薄手の生地が気分ですね。今日着ているのは、ゆったりめのシルエットと、ポケットの機能を果たさないであろう(笑)変形ポケットとその柄に惹かれて。最近のお気に入りです」。

「こなれた質感とちょっとした主張があるディテールを選べば、Tシャツ1枚でもしっかり存在感をアピールできます。犬が刺繍されたショーツとこのTシャツを着て、近所を愛犬と散歩するのが日課です」。

薄生地×大きめ×遊び心。肩の力が抜けた大人のTシャツスタイル作りに、これは案外必勝パターンかも。

 

3人に共通していたのは、トレンドよりも自分らしさを大切にしていたこと。つまり、大切なのは「自分らしさ=自分のキャラクター」をしっかり理解することなのだ。そこから始まる、新しいTシャツライフ。彼らから学べることは多い。

 

長谷川茂雄=取材・文

# Tシャツ# スナップ
更に読み込む