クールビズの季節に考える。働く服改革 Vol.6
2018.07.06
FASHION

出張の達人に聞く。クールなビジネストリップのマイルール [その1]

「働く服改革」 Vol.6_1
働き方改革はもちろん大事。でも、そのためには「働く服改革」 も同じくらい大事。だってこれからの季節、 日本のビジネスマンを取り巻く環境は過酷だから。

照りつける太陽にまとわりつく湿気。敵は競合企業だけではない。見た目もパフォーマンスも“いつも以上”を発揮できる仕事着とは何か? オーシャンズ的、本当にクールなクールビズを考える。

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いつもの仕事とは勝手が違うビジネストリップ。不慣れな土地やホテルで、不便な思いや面倒を経験した人も多いはず。

そこで、ビジネストリップの達人、それもより難度の高い海外への出張に長けたふたりの出張族に、夏場の出張をクールにこなすためのマイルールを聞いた。

ひとり目はスローウエアジャパン 代表取締役 鈴木雄一朗さん。

 

【ルール1:出張の“スタンス”】

オン・オフ共用できるベーシックスタイルで揃える派

インコテックス、ザノーネ、モンテドーロ、グランシャツといったイタリアブランドを日本で取り扱うスローウエアジャパンを率いる鈴木さん。これまで通算100回以上も海外を訪れ、さらに1回で1〜2週間程度と長期なので、持ち物を減らすためにもオンとオフ両方で使えるシンプル&ベーシックなものを揃える。基本的に荷物は少なく、しかし、リラックスできる環境作りに必要なものは欠かさずに、がスタンス。

 

【ルール2:出張の“服”】

普段からシンプル&ベーシックが好みの鈴木さん。特にクールビズの季節なら、出張でもジャケットはネイビーを、パンツはグレーやネイビーのスラックスが1本あればOK。特に着回しの肝となるのはパンツで、「綺麗なシルエットのスラックスさえあればジャケパンからカーディガン、はたまたカットソーまで、どんなコーディネイトもそれなりに見栄えしますよ」。

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インコテックスのスラックス
インコテックスのスラックス
左はフォーマルから休日の外出まで使えるトロピカルウールを使ったグレースラックス。右は端正なドレス顔ながら、撥水・通気・防臭・ストレッチと出張に便利な機能満載の「アーバントラベラー」。ともに人気の定番アイテムで、来期の春夏でも販売が決定している。つまり我々の旅の“相棒”として、長〜いお付き合いができる安心な存在というわけだ。ともにスローウエアジャパン 03-5467-5358
ザノーネのポロシャツ
ザノーネのポロシャツ
100%の綿糸に強く撚りをかける事でドライタッチに仕上げ、着た際にヒンヤリと感じるザノーネのエクスクル-シブ素材「アイスコットン」を採用し、涼しさはもちろんシワになりにくいのも魅力のポロシャツ。各2万3000円/スローウエアジャパン 03-5467-5358
ザノーネのカーディガン
ザノーネのカーディガン
冷房の効いた室内で重宝する夏の羽織モノも、着こなしを選ばない定番色をチョイス。ハイゲージのコットンニットは肌触りもGOOD。同型で秋冬向け素材のカーディガンも9月に発売開始予定とのことで、夏の羽織から冬のミドルレイヤーまで、通年での活躍間違いなしのアイテムだ。スローウエアジャパン 03-5467-5358
インコテックスのスラックス
ザノーネのポロシャツ
ザノーネのカーディガン

 

 

【ルール3:出張の“小物”】

服と同じく、小物も極力主張を控えた色やデザインをチョイス。とはいえ、そこは大事な商談や初対面の人との会合も多い出張、名門ブランドなどで上質さへのこだわりはしっかりと。一方、誰に見せるでもない身の回りの小物は実用性を重視。アウトドアブランドなどを積極的に活用しているようだ。

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左●エルメスのパスポートケース 上●サンローランのクラッチバッグ 右下●ジル・サンダーのポーチ 左下●モンブランのボールペン
左●エルメスのパスポートケース 上●サンローランのクラッチバッグ 右下●ジル・サンダーのポーチ 左下●モンブランのボールペン
左●「意外とホテルマンがチェックしている」というパスポートケースはエルメスで。 上・右下●仕事は基本これで。いかにもなロゴがないので、どんなシーンにも馴染む使いやすさ。 左下●王道だけに、商談相手が誰であっても「間違いない」んだそう。
ビクトリノックスのマルチツール
ビクトリノックスのマルチツール
服のほつれを切ったり、ホテル宛に荷物が届いたときの開封用などに重宝。
ハイドロフラスクのボトル
ハイドロフラスクのボトル
海外では飲み物をマイボトルで「TO GO」することも多い。極寒の欧州の冬は、これにコーヒーを入れて。
上●IWC(左)とGショック(右)の腕時計 中●トムフォード(左)とオークリー(右)のサングラス 下●プラダのマネークリップ
上●IWC(左)とGショック(右)の腕時計 中●トムフォード(左)とオークリー(右)のサングラス 下●プラダのマネークリップ
上●IWCはシンプルなデザインで嫌味がないのが好み。Gショックはタフだから、だけでなくジャパンブランドなので海外での話のタネにもなる。 中●軽くて汚れたら洗えるのがお気に入りのオークリー。コーデに合わせてトムフォードと併用。 下●普段から財布は持たない主義。特に海外ではほとんどがクレジットカードなので。
ザ・ノース・フェイスのオーガナイザーバッグ
ザ・ノース・フェイスのオーガナイザーバッグ
持っていく服の仕分けに欠かせないやつ。機能性を求めると、やっぱりアウトドアブランドは優れている。
左●エルメスのパスポートケース 上●サンローランのクラッチバッグ 右下●ジル・サンダーのポーチ 左下●モンブランのボールペン
ビクトリノックスのマルチツール
ハイドロフラスクのボトル
上●IWC(左)とGショック(右)の腕時計 中●トムフォード(左)とオークリー(右)のサングラス 下●プラダのマネークリップ
ザ・ノース・フェイスのオーガナイザーバッグ

 

 

【ルール4:出張の“癒し”】

移動中のストレスを極力軽減することにこだわる鈴木さん。フライト前には、現地ですぐ精力的に行動できるように出発前の空港でマッサージを受けることが習慣になっているそうだ。そして機内では、蒸気アイマスクやサンダルでリラックス。乾燥対策のリップや、気付けオイルなどもロングトリップには欠かせない。


左上(チューブ)●トムフォードのリップ
海外限定品。行き先ではもちろん、意外と乾燥する飛行機内でも重宝。
左上(瓶)●アヴェダのオイル
肌に塗るのはもちろん、柑橘系の爽やかな香りで移動中のリフレッシュに。
右上●花王のめぐリズム
飛行機やホテルで熟睡するのに欠かせない。出張が多いので、いつも箱買いで。
下●アイマスク
安眠を助けてくれる存在。飛行機や電車など長距離移動の相棒だ。

 

【ルール5:出張の“パッキング”】

1週間なら80L程度、2週間なら110L程度のトロリーを使い分け、効率良く持ち運びたい派の鈴木さん。アウトドアブランドのオーガナイザーバッグを愛用するのも、そのためだ。

ジャケットやスラックスは、なるべく折り目をつけないようにトロリーの中に収納。ジャケットで包むようにカーディガンなどを収納し、そのジャケットをさらに、左右から包むようにパンツを畳む。それによりガーメントバッグが不要になり、よりコンパクトにパッキングできるという鈴木さんオリジナルのビジネス服パッキング術。 写真提供=鈴木さん

 

【ルール6:出張の“宿・食”】

旅ではつい新しい宿や食事を求めてしまいがちだが、ビジネストリップを快適に過ごすためには、常宿と常レストランは必須。通いつめて顔が利くようになると、ちょっとしたトラブルやわがままなオーダーにもすんなり対応してくれるようになるとか。「急なディナーミーティングなど、ビジネストリップではそんな対応力が試されることが多いんです」。

 

【ルール7:出張の“安全・安心対策”】

一見して誰もが高級時計とわかるようなブランドのものは身に着けない。職業柄持ち物のブランドにはこだわりがあるが、海外ではあくまで匿名的なものを。いかに旅慣れていようとも、海外ではやはり注意は必要。また「海外ではさまざまな国・文化の方と接するので、相対する人が不快感を覚えないようなチョイスにも気を使います」。

 

 

鈴木さんのスタイルを聞いていると“クールなビジネストリップ”をしたいなら、実用性に加えて、いつものコンディションを維持するために自分なりの方法を見つけることが大切なようだ。

服装、小物、癒し、宿etc……あなたは何で、出張先でもクールに過ごす?

 

鳥居健次郎=写真 安岡将文=取材・文

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