デンハム 代官山の壁面に描かれたこのアートを手掛けたのは、イギリスで活動するアーティストのベン・アインさん。ストリートアート通を筆頭に、ファッションブランドとのコラボレーションなどで知る人も少なくないだろう。彼の手から生まれるタイポグラフィは今、世界中の街から引っ張りだこなのである。 そんな世界的アーティストとデンハムのコラボレーション。そして「TRUTH」という言葉。なんとその真意をベンさん本人に直接聞く機会をもらった。 「僕は、基本的にそのとき、その場に立った瞬間に心に浮かんだものを大切に表現しています。ただ、描く対象と向き合うために、今回のようにブランドの場合なら、そのスローガンやフィロソフィをもらって構想もじっくりと練ります。今回も、デンハムについて自分の中で熟成させたアイデアを、その場で感じたものを混ぜながら形にしました。デンハムは僕も好きで、実際にジーンズもはいています。ハイエンドなクラフト感とか、手の込んだ職人の縫製や加工からわかるデニムへの熱い想いは感じ取っていました。そういう背景も含めて、デンハムとアートを見るニッポンの人たちをコネクトできる言葉として選んだのが、『TRUTH』なんです」。 選んだ言葉が「真実」とは、強いメッセージが感じられる。 「時と場合によって、文字をデザインとして捉えるか、文字の持つ意味を重視するかを判断していきます。今回はやはり、意味を重視していますね。デンハムのブランド哲学を見たときに、『THE TRUTH IS IN THE DETAILS…』という言葉がありました。『TRUTH』という言葉は捉え方で意味が変わったり、誤解されたりしない強いもの。『TRUTH』という言葉そのものが、これを見た道ゆく人たちとデンハムを誤解なく繋いでくれる、そんなイメージでした」。 「彼らの『THE TRUTH IS IN THE DETAILS…』の想いは、僕のアーティストとしての想いと大いに共通する部分があると考えています。道ゆく人とデンハム、そして自分の想いも繋いでくれる最高な作品が出来上がりましたね!」。