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2018.03.30

ファッション

CORRESPONDENCE with Mr. DENHAM ―ジェイソン・デンハムへの「10」の質問―

2018年にブランド誕生10週年を迎え、ますます絶好調のデニムブランド、デンハム。これまでの輝かしい実績と未来に敬意を払い、記念コンテンツを公開! OCEANSで2016年~2018年にかけて掲載した人気連載企画「CORRESPONDENCE with Mr. DENHAM」のスピンオフとして、ブランドのボス、ジェイソン・デンハム本人に「10」の質問を投げかけてみた。
 
Q.1
あらためて、10周年おめでとう! まず、これまでの10年を振り返って特に思い出深いデニムを3本教えてもらえるかな?

 A


ありがとう! 特に思い出深いのは、ファーストコレクションで登場した「スキン」だね。アイコンである、手を入れやすい7角形の7ポイントポケットが気に入っている理由なんだ。もうひとつが「クロスバック」 。これは日本で大成功を収めたモデル。そして最後に「レイザー」。“デンハムの501”と呼べるのがこのモデルだね。
「スキン」2009年に登場。7ポイントポケットのほか、ワンピースボタンフライ、ドロップヨークなどのディテールを搭載。
「クロスバック」2012年発表。1840年代のオーバーオールをモチーフにした、背面をクロスさせたデザインが特徴的。今季、復刻を果たす。
「レイザー」2014年に生まれた、言わずと知れた代表作。美しいスリムテーパードシルエットで人気を集める。
 
Q.2
この10年間で、ジェイソンは何度来日した? 来日の際の、日本での印象的なエピソードを具体的に教えてくれる?

A.

毎年4~5回は日本へ行くようにしているから、少なくとも10年間で40~50回は来日していることになる。最も印象的だったのは、初めて代官山に訪れたときのこと。そのとき僕は日本という国に、恋に落ちたんだ。
初来日は2008年のこと。当時のジェイソンが一目惚れした場所に、今ではデンハム 代官山が建っている。
 
Q.3
ジェイソン個人にとって、10年の間に起きたプライベートな変化を知りたいな。また、それは服のデザインなどにも影響を与えているんだろうか?

A.

3年前に娘が産まれたことは、僕の人生を変えた。それからは以前よりもっと健康に気をつかっているよ。週に2~3回はランニングを欠かさず、毎日泳いでいるね。健康は生活を安定させるものさ。
ジェイソンの愛娘、ジャスミンちゃん。彼女が生まれたことでキッズラインも展開するようになった。
 
Q.4
10週年を迎えるタイミングで「ジェイソン・デンハム・コレクション」を発表したね。そこにはどんな思いが込められているのかな?

A.

これまでの10年の集大成というだけでなく、これからの10年に対する想いや情熱を新しい服に込めたんだ。
ブランドの10周年を記念して立ち上げられた、新たなシグニチャーコレクション。デニム作りにおけるディテールワークなど、ジェイソンが今まで培ったモノが注ぎ込まれている。
 
Q.5
ところで、10という数字でジェイソンが個人的に思い浮かべるものは?

A.

“10” は大きな道しるべだと思う。僕自身、10周年を誇りに思っているよ。
 
Q.6
10年間ブランドを続けるにあたって、最も苦労したことはなんだろう。

A.

忍耐と一貫性。マーケットのニーズや動向を受け入れながらも、デンハムらしさと向き合う。そのことに心血を注いだね。
 
Q.7
10周年を記念して、2018年は10個のスペシャルプロジェクトが用意されているようだけど、なかでも特にジェイソンが注目しているのは?

A.

そうなんだ! 10周年を記念した、10個のエキサイティングな企画を用意してるんだよ。毎月、何かしらの素晴らしい企画が発表されるんだ。プロジェクトのスタートとして、代官山の蔦屋書店で我々の10周年記念ブックを発売したんだ。あそこは世界の中でもお気に入りの書店なんだよ。
アニバーサリーブックの発売を記念し、今年2月に代官山蔦屋書店でイベントを開催。もちろんジェイソンも来日した。
 
Q.8
10周年のイヤーブックには、OCEANSのこの連載「CORRESPONDENCE with Mr. DENHAM」のアーカイブも掲載してくれたんだね! 載せてくれたのは誰のアイデアなの? 載せてくれた理由は?

A.

僕のアイデアさ! OCEANSは常に我々のブランドを理解してくれ、僕自身がOCEANSの大ファンなんだ。いつもありがとう!
 
Q.9
これからもOCEANSをよろしくね! ちなみに、今後のOCEANSに期待していることはあったりする?

A.

もちろん! ヨーロッパで僕の好きな場所を紹介する連載を作らない? OCEANS読者に伝えたいと思っているんだけど。ダメ!?
ジェイソンのお気に入りは、例えばこんな場所。オランダ・アムステルダムの名物書店「メンド」。店内はもちろん、本棚まで黒で統一された、コンセプチュアルな空間。
アムステルダム唯一の、展望レストラン「ムーン」。街が一望できるフロアは、なんとゆっくり回転! 料理はもちろん、レカー(美味しい)!
 
Q.10
じゃあ最後に、今後10年のデンハムの野望は? 目標は? 夢は?

A.

ブランドとしては、僕たちがしてきたことを、これからもやり続けること。“WORK HARD & BE NICE TO PEOPLE” だね。具体的には、これからもイタリアや日本の最高の生地を使って素晴らしい高品質のデニムを作ることかな。
僕個人としては、ハッピーで健康にあり続けること。また、「ジェイソン・デンハム・コレクション」をより良いものにするため、そして“よだれ”の垂れるような素晴らしいコレクションを作るデニムブランドであるため、もっと日本を訪れて、新しい街やロケーションを見たいと思っているんだ!
“WORK HARD & BE NICE TO PEOPLE” と描かれたポスター。グラフィックアーティスト、アンソニー・ブリルの作品で、デンハム本社、そしてOCEANS編集部にも同様のものが飾られている。


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