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2018.02.22

ファッション

スタイリストの鞄の中身。スマートな整理&管理テク、使えそう!

Good Life “Good Packing Guy” Vol.5
お気に入りのバッグを選んだはいいけど、“中身”はどうか。出張や旅行、通勤やおでかけまで、常につきまとうのがパッキングという作業。賢く効率的に荷物を詰めるテクニックを学べば、毎日がきっと楽しくなる。目指せ、Good Packing Guy!
洋服に靴、バッグや小物と、スタイリストはとにかく荷物がたくさん。撮影などで必要な道具は普通の人の何倍も必要になるもの。今回はそんな荷物の多いスタイリストのバッグの中身を拝見! どんな荷物の管理をしているのか、参考になるテクニックを盗んでみよう。

今回バッグを見せてもらったのは、雑誌をメインに広告などでも活躍するスタイリストの中島貴大さん。ファッションをメインとしながら、インテリアのスタイリングまで幅広いジャンルを手掛けている。

使うバッグは3種類。用途別で持ち運ぶのが鉄則

中島さんが仕事で使うバッグは主に3種類。メインバッグ、スタイリストバッグ、リースバッグをシーンにわけて使用している。メインバッグは、打ち合わせや展示会など、常に持ち歩くためのもの。
日常使いのバッグを少し大きめの物にしておくことで、シチュエーションを問わず重宝するそうだ。

荷物の中身を探しやすく。オーガナイザーで小物を整理

バッグの中身を見せてもらうと、小物はすべてポーチやケースなどに小分け。どこに何が入っているのか、これで一目瞭然だ。左上のメッシュポーチは、リップやクリーム、爪切りなどグルーミンググッズ入れ。メッシュで中身が見やすい点が重宝する。右下にあるペンケースは、中に仕切りの付いたロール式。
隣は手帳ケースで、ブルー×ベージュのバイカラーがお気に入りだとか。どれも整理がしやすいことが共通ポイントだそう。また、メッシュポーチはアウトドアリサーチの物、1990年代に購入した旧ロゴのヴィンテージ品と、スタイリストならではのチョイスにも注目だ。
忙しかったり移動中だと小物を単品でそのまま鞄にポン。やってしまいがちなこれは「鞄内失踪事件」の元。いざという時慌てないために、ポケットや荷室が少ないバックほどオーガナイザーを活用したいところだ。

資料類はすべてオーガナイザーに入れ、管理しやすく

グレーの色が気に入って愛用しているという、エス・テー・デュポンのオーガナイザー。仕事で使用する書類やノート類をひとまとめに収納している。中を見てみると、タブレット式PCのマイクロソフト社サーフェスやロディアのノートが目をひく。
ロディアはオーガナイザーの差し込み口に固定してあるので、このまま開いてメモ帳代わりに使えるのが便利とのこと。ほかにも、スタイリングなどを書き込んだノートやリース伝票を入れ整理整頓。開いた中央にあるペンホルダーには、エス・テー・デュポンの、ハンフリー・ボガードコレクションのボールペンが挿さっている。
メモやノートPCなどは、誰しも少なからず“自分なりの心地いい使い方”があるはずだ。それを一度棚卸ししながら、収納方法やオーガナイザーの機能を選択してみてほしい。

名品の中にも、遊び心のあるアイテムを

数々の名だたるブランドアイテムの中に、こんなポーチを発見。地球人最強の人気キャラ・クリリンが描かれており、充電器やUSBコードなどのモバイル機器を入れるのに愛用中とのこと。
これはデザイン集団、グルーヴィジョンズが手掛けたものだそうで、ドラゴンボールのほか、Dr.スランプのキャラクターアイテムも展開。それぞれの頭文字である「D」を意識したデザインだそう。鳥山明作品の大ファンだという中島さんの遊び心溢れるチョイス。

とにかく大容量。ハードに使えるリースバッグ

インテリアショップや古着店などでリースする際、リースバッグは自分で持参するのが基本とのこと。そこで、最近愛用中なのが、ドメスティックブランドのバリスティクスが手掛けるバレットのUSMC XLトート。H63×W82×D30cmと大人がすっぽり入ってしまうほどの大容量で、ちょっとした家具や数店舗分の洋服などを入れるのに、かなり重宝しているそう。
使わないときは小さく折り畳め、コーデュラナイロン素材なので耐久性も抜群だ。アウトドアギアやミリタリーライクなアイテムを多く展開するバリスティクスは、サバゲーやキャンプが趣味の中島さんにとって、なくてはならない存在と言えるだろう。
旅先やアウトドアでは、鞄の持ち手が壊れたなんて小さなトラブルで、その後の行程が大変なことになる場合も。丈夫で汚れにも強いバッグは、ひとつ持っておいて損はない。

撮影中はこれひとつ。使いやすいサコッシュを愛用

最近ではアウトドア系の流れからサコッシュが人気だが、最近見つけたお気に入りであるRUN DMCのロゴを配したものをスタイリストバッグとして愛用。ブラック系の音楽が好きということもあるが、サコッシュにHIPHOPという、一見結びつかないミスマッチ感に魅力を感じ即ゲット。
中にはテープや筆記具、ループロックなどこまごまとしたものを入れるマックネットのメッシュポーチや、スタイリング用小道具のアイウェアなど撮影に必須のアイテムが入っている。また、ストラップ部分にはカラビナを付け、折り畳みハサミ、メジャー、靴ベラ、パーマセルテープなど、使用頻度の高いアイテムを取り出しやすく吊るしている。
使用頻度が高い物は必要なときにすぐ見つけてすぐ取り出せることが第一。メッシュで「見える化」、後付けのカラビナで「外に吊るす」などのテクニックはすぐにマネできそうだ。

アウトドアに強い中島流、アイロンセットは必見

どれもヴィンテージ品だという、アウトドアリサーチのポーチやボトルケース。これらにはアイロン関係のアイテムを収納。パナソニックのスチームアイロンはパデッドセルに。また、アイロンの補水用には、自転車パーツメーカーのマヴィックのボトルを活用し、ボトルケースにイン。
どちらにもカラビナを付け、撮影中のハンガーラックに引っ掛けておくことで使い勝手を向上させている。
本来アウトドアで使うカラビナ使って、毎日のように使う仕事道具をいつでもどこでも「引っ掛け」られる便利アイテムに昇華したアイデアはお見事。バッグのリーシュやストラップに、はたまたクルマのホルダーや自転車のハンドまで、このアイデアは応用の幅も広そうだ。
 
仕事でもプライベート旅行でも、バッグの中身を整理するのは重要なことと中島さん。「あの荷物、どこに入れたっけ?」とバッグをガサゴソ……なんてよくある話だが、スマートにキメたい大人としてはもったいない。
スタイリストのように荷物の多い人の管理方法を参考に、散らかったバッグの中身を整理整頓してみてはいかが?
取材・文=川村しより(RIDE MEDIA&DESIGN)
撮影=澤田聖司
 


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