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2018.01.14

ファッション

この冬は何買った?「お洒落プロ」7人のコート選びと着こなし

ディレクターやブランドマネージャーなど、さまざまなかたちで服と仕事をしてきたセンスのいい同世代は、この冬どんな理由でアウターを選び、どうやって着こなすのか? コートを買ったという7人のプロフェッショナルたちのケースを、参考にどうぞ。
 
「ジャングルジャム」営業
古内芳宗さん 38歳
「ソーイ」のステンカラーコート

ニット、パンツ/ともにバンクス、スニーカー/アディダス
サーフアパレルブランドを多く取り扱う会社で営業を務める古内さんは、波乗り歴20年以上を誇るアディクト。「だからか、シーズン問わずリラックス感のある格好です。そんな好みにもトレンドにも合っていて、ゆったりとしたシルエットのステンカラーコートを買いました」。ニットとパンツは「サーフブランドだけどシックなのが手放せない理由」と選んだのはバンクスのもの。大人サーフスタイルの手本のようなコーデだ。
 
「八木通商」メンズPR
大畑広志さん 39歳
「ベルベスト」のダブルブレステッドコート

ニット/ハーレー オブ スコットランド、パンツ/A.P.C.、スニーカー/コンバース
「ここ数年は物欲を掻き立てられるアウターがなかった」と語る大畑さん。そんな折、運命的な出会いを果たしたのが、イタリア名門のダブルブレステッドコート。「何と言っても縫製の良さ、上質なカシミヤの素材感など細部にまで行き届いたクオリティの高さに感動。財布に無理を言わせてでも欲しかった(笑)」。羽織るだけで、幼少期から変わらず好きなプレッピースタイルが年相応に見えると大満足。
 
「エイトン」ディレクター
久﨑康晴さん 48歳
「エイトン」のモッズコート

スウェット/エイトン、パンツ/古着、スニーカー/アディダス
自身が手掛けたコートを着用する久﨑さんには、世界中の素材に精通するという一面が。だからこそ、アウターに最も求めるポイントもズバリ素材感。「厚手のウールライナー、製品染めされた完全防風のポリエステル地ボディ、ファーを使ったボリュームのあるフード。普通のモッズコートには見えないでしょ? 素材にこだわれば、色数少ないシンプルな装いも表情豊かな装いになりますよ」と教えてくれた。
 
「デンハム・ジャパン」ゼネラルマネージャー
橋口秀樹さん 40歳
「デンハム」のモッズコート

デニム/デンハム、スニーカー/コンバース、キャップ/ザ・ノース・フェイス
「普段はほぼ黒しか着ませんが、コイツだけは例外!」。着用しているアビエイター風のキャップに合わせるためにモッズコートを購入した橋口さん。第二次世界大戦時代の非常に硬いテント地を採用する、男らしい見た目とヒストリーに惚れたという。「相性がいいのは、スリムデニムですが、丈詰めすることで裾幅を若干太めに調整して少しラフな1本」と、デニム屋らしいこだわりが詰まった着こなしだ。
 
「サタデーズ ニューヨークシティ」ブランドマネージャー
鈴木真悟さん 37歳
「サタデーズ ニューヨークシティ」のトレンチコート

ジャケット、靴、サングラス/すべてサタデーズ ニューヨークシティ、パンツ/コモリ
週に2~3回キックボクシングジムに通う鈴木さんは、鍛え上げられたカラダを包み込むようなビッグシルエットが気分の様子。「トレンチコートは重ね着が楽しめるくらいゆったりしていますが、シャープに見えるAラインに惹かれました」。テーパードしたワイドパンツと合わせればストリート感が加わるという。「小ぎれいなコートだからこそ、ワークシューズやGジャンなどを挿して武骨にまとめたいですね」。
 
「ファーストオーダー」アートディレクター
岡田考功さん 38歳
「ナイキラボ」のモッズコート

ニット/ソフネット、パンツ/ユニフォーム・エクスペリメント、スニーカー/ナイキ
「モッズコートらしくないミニマルな見た目と機能性が決め手。オン・オフで兼用しています」と話してくれた岡田さんは、現在はIT企業のクリエイティブ事業部代表を務めるが、かつてはファッション畑に身を置いていた人物。当然こだわりも強く、ポリシーとする清潔感とスポーティさを意識し、精悍な顔つきのモッズコートをダークトーンでまとめてみせた。緩急をつけたシルエットメイクが巧みなコーディネイトだ。
 
「ビオトープ」ディレクター
迫村 岳さん 39歳
「デヴォー」のショールカラーコート

カットソー/ダブルタップス、パンツ/グッチ、スニーカー/コンバース、ストール/メルト
ざっくりとしたニット地のコートを羽織る迫村さん。「素材はカシミヤで着心地は軽くて暖かく、ショールカラーでマイルドな印象がいい。大人っぽくまとめるのもいいけど、カジュアルにまとめるならとことん自分らしさを出したいですね」。ハードなブリーチ加工が施されたデニム、大判のストールでアクセントを加えているところに、その姿勢が表れる。「気持ちのいい服こそ、流行を追うより自分らしく着たいですよね」。
 
上品な印象にまとめてくれるコートは、大人としてぜひとも味方につけたいところ。素材感か、シルエットか、はたまた自分だけのこだわりか。プロの視点も参考にしながら、冬のアウター選びを楽しもう。


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