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2017.12.02

ファッション

ヴィトンとエルメスの革小物が、“あの時”を思い起こさせる

ロゴものに心を動かされたこともあるし、腰から鍵をジャラジャラさせていた時もある。そんな懐かしい気持ちを、あのブランドのアイテムが蘇らせてくれるとは。
昔から憧れてきたブランドながらグッと身近に感じられる、そんなアイテムなら是非とも手に入れたいもんだ。
 

「ルイ・ヴィトン」のショルダーストラップ


モードを筆頭に脱・ノームコアの流れが加速するファッション界。その流れを象徴する「ロゴもの」は、シーズンを経るごとにその注目度を高めていると思う。ひと目でわかるポップな存在感がその理由だろう。そんな折、ルイ・ヴィトンのアイテムに加わったのがブランド名入りのショルダーストラップ。こちら、単品販売である。
ストラップ各6万4000円、バッグ26万7000円/ともにルイ・ヴィトン 0120-001-854
ご覧のようにシックなトートに青のストラップを合わせたりして、好みの「リミックス感」を味わうことができる。ストリートへの造旨が深いアーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズだからこそ、こんな感覚のアイテムが作れたのでは。
 
 

「エルメス」のキーリング


デニムやスニーカーのように若い頃と同じものを愛用し続けているアイテムがある。一方でスーツや靴のように、年齢とともに少しずつアップグレードしてきたアイテムもある。そこへ「これもお忘れなく」とエルメスが提案してくれたのがキーリング。
キーリング5万2000円、ベルト11万5000円、パンツ7万1000円/すべてエルメスジャポン 03-3569-3300
本誌でも「鍵ジャラ」なんて称してきたアメカジ解釈の小物だ。それがエルメスの手にかかるとこうなる。上質カーフに磨き上げられたリング。シンプルだけど実に優美な外観だ。“ジャラジャラ”もいいけど、鍵はひとつかふたつ、ミニマルに提げるのが合うんじゃないかな。
 
 
歳をとって変わってきた立場。ただ、持ち続けたいと昔から抱いている想いもある。立場と想いの均衡が難しいOC世代にとって、こんなアイテムは願ったり叶ったりではないだろうか。
 
鈴木泰之=撮影、鈴木淳子=スタイリング


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