「モダナイズ」なんて言葉で、ベーシックなデザインの服をタイトフィットにしたものが長らく台頭していたが、いよいよ終焉の予感。感度の高い男たちは、既に「ビッグサイズ」「ドロップショルダー」「ロングシルエット」なんてキーワードの「たっぷりしたサイズ感」のアウターに切り替え中。この大きなうねり、この冬こそ乗らないと。安心感のあるアイテムこそ、きちんとアップデートしておきましょうぜ。
ボマージャケット
渋カジ世代感涙のG1型ボマージャケット。ちょいと前まではタイトなやつが正義だったけれど、今の気分はコレだ。太いアームと落ちた肩線にOC世代は懐かしさを感じつつも、革の質や微細な仕様はアップグレード済みなのがミソ。くれぐれも同じように見えるなら、と昔のヤツを着て満足しないようにな。
ヘリンボーンツイードのコート
どこのジィさんが着るんだろうと訝っていたヘリンボーンツイード生地のコートも、ビッグ&ロングシルエットで断然に今な姿に。ミスマッチ感のあるサイドラインパンツやスニーカーを合わせたりなんかしたら、「街男」のお手本みたいな最新のコーディネイトが完成する。これを理解できないやつはジィさんと揶揄されるぜ。
ダウンジャケット
ビッグシルエット旋風は、ダウンジャケットにも。’90年代のEZダンスを踊っていたアイツが着ていそうなサイズ感のものが、あぶないデカさなんて微塵もなくて、また気分というから面白い。なもんで、この流れに身を委ねてみてほしい。ただし、極端なルーズフィットのボトムスだと、当時を引きずるオッサンに見えてしまう。ご注意を。テーパードスラックスなど、「今」を合わせるようにせよ。
’80年代、一世を風靡した”でっかいアウター”。青臭い思い出とともにダサい象徴と捉えていただろうが、今季はトレンドの中心にある。昔の記憶が二の足を踏ませてしまうけれど、一歩踏み出せば懐かしくも新しい世界がそこに。この機を逃す手はない!