OCEANS

SHARE

2017.06.20

ファッション

白Tハンター推薦の白Tシャツ10連発! プロの選び方って?

僕らの永遠の相棒、白Tシャツ選びは難しい。そのシンプルさゆえに、些細なニュアンスで表情がまるで異なるのだ。定番&今注目のブランドが作る各白Tの見どころについて、白T好きが高じて専門店までオープンした、白Tハンターこと、夏目拓也さん(34歳)にお話を聞いてみた!

オーシャンズ編集部(以下OC) 白Tって、ほとんどのブランドが出している定番なので、いざ集め出すときりがないですよね……。
夏目 そうなんです。私のクローゼットにも常時100種類ほどありますが、まだまだ着たことのない白Tがあって。今回見せていただいた白Tの中にも、初めて見るものが数枚ありましたね。
OC パッと見でなかなか違いがわからないシンプルなデザインとなると、何を基準にして選べば良いのでしょうか?
夏目 やはり最大派閥はアメリカ系ですかね。チャンピオンやフルーツ・オブ・ザ・ルームといったアメカジ世代のザ・定番ブランドですね。これらの特徴は、とにかく実用主義。昨今は細身のシルエットにモダナイズされたりもしていますが、基本は生地がしっかりした肉厚タイプで、縫製も頑丈なので洗濯してもヘコたれないとこが魅力です。オーシャンズ世代なら、1度は着たことがあるという人がほとんどじゃないでしょうか。僕もそのひとりですし。
OC 確かに! もはや不動の存在って感じですよね。
夏目 ただ、同じアメリカブランドでも性質が異なるものがあります。例えばブルックス ブラザーズは、3枚パックという実用的な側面を見せながらも、素材や縫製は質の高い大人向けといった印象。プレゼントで喜ばれるのも納得です。スリードッツやジェームスパースにおいては、生地は薄くなめらか。ネック回りもゆとりがあるのでジャケットの下にも着られるような、上品さと洗練がありますよね。トレンドに敏感な人が選ぶ傾向があるように感じます。ただ、なめらかでストレッチ性がかなり強いロンハーマンの1着はほかとは少し違いますね。生地感は洗練されていますが、形自体はベーシックなアメリカらしさを残しています。こうした奥深さも、アメリカン白Tを追求していく醍醐味なんですよ。
OC ファッション性の高さでいえば、オーラリーやレインメーカー、マディソンブルーあたりが気になります!
夏目 シルエットが特徴的ですよね。レインメーカーは身頃と袖が着物のように一体になっていて、肩幅も気にしなくていい。このユニークなデザインは、デザインに制限のない白Tならではといえます。オーラリーは、身幅がワイドで着丈がショート。まさに今どきのシルエットですね。マディソンブルーは、生成り色が色落ちデニムと好相性ですが、シルエットはコンパクト。袖回りも細く、どこか女性的な雰囲気を感じます。パートナーとシェアするのもいいですね。
OC 最後に、夏目さんがこの夏イチ押しする1枚ってどれですか?
夏目 フーズメイキングです! ファッション業界でさまざまな経験を積んだ田中行太さんが昨年からスタートした日本製ブランドで、彼が今まで見てきた中で最高のTシャツを作りたいという思いが熱烈に込められているんです。目の詰まった上質な生地感にしっとりとした肌触り、それでいて往年のアメリカ的シルエット。白Tばかりをズラリと並べた中においても、ひと際目を引きますね。

[ショップデータ]
#FFFFFFT(シロティ)
03-6804-5746
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-3-5 1F
土曜日のみ営業/12:00~19:00 不定休
www.fffffft.com
 
<関連記事>
2018年版「『シロティ』で聞いた、40歳以上でも格好良く着られる “白Tシャツ”」



2/2

次の記事を読み込んでいます。