2020.04.27
FAMILY

オトーチャンは母親の代わりになれる? 父親が心得ておくべき子育て3カ条

シングルファザー

「シングルオトーチャンの生活白書」とは…

シングルファザーってどういう人たち?

シングルファザーは、その名の通り、子供をひとりで育てている父子家庭の父親のことを言います。

筆者自身がシングルファザーになったきっかけは、夫婦間のすれ違いからによる、妻の不貞でした。この内容だけを見ると、元妻だけが悪く見えてしまうかもしれませんが、そこに至ってしまった原因は僕にもあると思います。

そうして僕たち夫婦は別れることを選んだわけですが、このように離婚をしてシングルファザーになった人をはじめ、死別などで配偶者を亡くした方々もおり、シングルファザーになるまでの過程は人それぞれです。

シングルファザーの存在は以前から知られていると思いますが、現在どのくらいの世帯がいるのかなどは知られていないでしょう。そこで、まずはシングルファザーの現状をお伝えします。

近年で増加傾向にあり。シングルファザーの現状

平成28年度「全国ひとり親世帯等調査」の結果として、母子世帯数123.2万世帯に対し、父子世帯数は18.7万世帯となっています。シングルファザーの割合は、シングルマザーの約1/6以下です。

しかし、昔と比べると女性も自立する事が多くなり、家庭よりも仕事という方も多くなってきて、少しずつではありますが、シングルファザーの割合は増えており、25年間で父子家庭は1.3倍と増加傾向にあります。とはいえ、やはりシングルマザーの世帯数のほうが多いため、社会ではまだまだ父子家庭・シングルファザーへの認知度が低く、シングルファザーはひとりで悩みを抱えがちというのが現状です。

そんななか子育てに奮闘するシングルファザーですが、父子家庭だと次のような疑問をぶつけられることがあります。

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父親は母親の代わりになることはできるのか?

よく「母親に勝る愛情はない」と言います。しかし、果たしてそうでしょうか? もちろん、母親と父親のどちらが子育てに優れているかといった優劣をつけることではありませんが、父親(男性)でできないのは、出産と母乳を与える、だけです。

それ以外では実際にシングルファザーで子育てをしていて確信することは、父親であっても母親に代わって子育てはできるということです。先ほど述べたとおり、心のどこかで「母親には勝てない」と思っている父親の皆さんもたくさんいるでしょう。そんな方々に、子育てをするうえで心がけておけば、子供と良好な関係が築けるポイントをお話しします。

良好な父子関係を築く3カ条

実際に僕がシングルファザーになりたてのときは、「ママが良い」って泣かれたこともあります。「やはりママにはどう頑張っても勝てないのか?」と、落ち込んだときもありました。

しかしながら、子供を育てないといけない。その責任がある以上、落ち込んではいられません。では、どうすれば母親に勝る子育てをしていくことができるのか?

ポイントは以下の3つです。

・母親に勝ることに意識を向けることをやめる。
・子育てを楽しむ。
・子供をひとりの人間として、対等に向きあう。

これが子供との良好な関係を築くことにはとても大切なポイントです。

まずは、母親に勝るという概念を捨て去ること。母親と自分を比べることで、その意識が強くなり過ぎてしまい、本来自身が持っている愛情が、その意識のせいで子供へと伝わりにくくなります。

母親のことは頭から切り離し、自分自身の本来の子供への愛情を、子供に向けることが大事です。

また、シングルファザーは特に仕事と家事、育児を両立させるのはとても大変で、子供をしっかりと育てないといけないという責任が強く持ち過ぎるあまりに、すべてを背負いこむ傾向がありますが、力を抜いて、子育てを純粋に楽しむことが大切です。家事なども、ひとりで背負いこむことはありません。

小さいお子さんであっても、一緒に家事をして楽しむ環境を作ることが大切です。例えば、洗濯物を畳むのでも、子供が綺麗に畳めなくても良いのです、楽しみながら一緒に畳むということを行うことで、父親も楽になりますし、子供も父親とコミュニケーションを取る時間を持てるようになります。

子供との時間を楽しむなかでいちばんいけないのは、中途半端な対応を取ることです。

例えば、仕事もあって、仕事が気になってしまい、子供と中途半端に接してしまうこと。気持ちをしっかり切り替えて、楽しむときは楽しむ、仕事するときは仕事すると区別しましょう。

どうしても、時間がとれず仕事をしないといけないときは、子供に今日は時間を作れないことを伝え、「その代わり、別の日にこんだけの楽しいことをしよう!」と約束をします。

そのときは遊べなくても、次回、約束を守ることで、父親への信頼も増し、子供自身も約束を守ることを覚えていきます。

また、子供を子供扱いするのではなく、子供もひとりの人として対等に向き合うことも大切で、子供は意外と察しが良いので、親が真剣に話を聞いてくれていないときは、気づいています。

子供は子供なりに今までの数年間の経験を最大限に使って、考え、そして会話をし行動するのです。それを適当にされてしまっては、子供も傷つきます。子供は、親が真剣に話を聞いてくれている、考えや話を聞いてくれていると思うと、安心と信頼を持ちますので、子供の考え、子供が言っていることだと言って、適当にするのではなく、自分の子供が思った気持ちや言葉、行動を一度受け止めてあげましょう。

これらを意識して子供と接して、環境を作りあげることで、お互いが支えあい、そして親子の信頼、絆が深まり、より良い親子関係を築いていけるようになります。

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「シングルオトーチャンの生活白書」
今やシングルファザーの存在は珍しくない。しかし、シングルファザーはどのような生活を送っているのか、父子家庭の悩みなど、その実態を知る人はまだまだ少ないはず。そこで本連載では、リアルシングルファザーであるてっちゃんさんの子育て生活を覗いてみることに。彼の苦労や悩みを通して、自分の子育てや親子関係を改めて考えるきっかけにもなるはず。 上に戻る

シングルファザーてっちゃん=文
30代後半、大阪府在住の9歳の息子を育てるシングルファザー(歴1年半)。チャイルドカウンセラー・家事療法カウンセラーの資格保持。「シングルファザーでも子育ては十分にできる。愛情を注げばシングルファザーであっても子供はちゃんと育ってくれる。息子に寂しい思いをさせず、やりたいこともさせてあげて、不満なく、子供の無限の可能性の選択肢を広げてあげること。そして何より、笑いが絶えず、色んなことを楽しく、そして色んなことにチャレンジして乗り越えていく」をモットーに息子と生活を送る。父子家庭や子育てに関しての悩み解決ブログ「シングルファザーてっちゃんの子育てお悩み解決」を運営。
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