2020.01.02
FAMILY

労ったつもりが火に油!「口だけの労いより黙って家事を代わってほしい」

言葉をかける夫

「モンスター夫が許せない」とは・・・

第2回では、疲れた妻を労っている言葉が「モンスター化」している夫たちを紹介します。

Q.「まったくわかっていない」「理解がない」と感じた夫の発言や行動を具体的に教えてください。

「夕食後に『疲れた、食器洗いやりたくないな』と言ったら、『あとでやればいいじゃん』と言われた」(東京都・45歳)

「疲れて家事をやりたくないときに、夫は『無理してやらなくてもいいよ』と言うが、代わりにやってくれるわけではないので、結局あと回しになるだけ」(北海道・44歳)

「掃除やアイロンが大変だというと『業者に頼めばいい』と言い、毎食食事を作るのが大変と言えば『それなら外食しようか』と言われる」(長野県・35歳)

「体調が悪いなか、頑張って家事をしていたときに『体調が悪いなら寝てればいい』と言われたが、じゃあ家事と育児は誰がするのか……と聞きたかった」(新潟県・35歳)

「夫が『洗濯なんて無理してやらなくていいよー』と言うが、溜めたら大変になるの私じゃん!』(千葉県・41歳)

先延ばしにした家事、結果的に誰がするの?

妻に対して労いの言葉を伝えたつもりなのに、それが裏目に出ることがあるのを、ご存知でしょうか? 自分では「良いこと言った!」と満足されているかもしれませんが、それが大間違いだということがあるんです。

その代表的なものが「あとでやればいいじゃん」とか「無理してやらなくていいよ」。

掃除や片付けなら、あと回しということもできるでしょう。多少ほこりが溜まったり、散らかったりしたのでは、それほど生活に支障がないですから。

しかし、食器洗いや洗濯など、溜めるとどんどん増えていく類の家事だったらどうでしょう? もしお昼の食器洗いを後回しにしたところで、それは誰かが片付けない限りそのままです。妻が夕食を作る前に片付けるしかありません。いざ食事を作ろうとしたときに、前回の食器がそのままになっているのは、とってもやる気が下がります。

洗濯も、もし4人家族で1日溜めたら大変なことになります。マンションのベランダなどでは、一度に干すのは無理でしょう。

気軽に「あと回し」にできない家事も多いのです。というわけで、口だけの労いは不要。黙って皿を洗ってください。

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家事をアウトソーシングするだけでは解決されない

もうひとつ、これも上記のコメントにもあり、私の身の回りでもよく聞く間違った労い方ですが、大変だったらお金で解決すればいいという夫からの提案。

「アイロンや洗濯は業者に頼めばいい」とか「食事作りが大変なら外食するか、買ってくればいい」という言葉を夫からかけられて怒っていた妻は、私の身の回りでも何度も聞いたことがあります。

家事と家計の管理はセットです。いちいち家事を外注してそこにお金を使うのと、そのお金を別のことに使うのと、どっちが家族や子供の将来にプラスになるかと考えて、やりくりしているはず。

それに食事については、家族の健康と直結する問題。塩分やカロリーは、手作りするほうが圧倒的に抑えられます。主婦は、そういうことも考えて毎日家事をやっているんです。さらに言えば、たまにアウトソーシングしたくらいでは、根本的なママの大変さは解決されません。

という事情があるなかで、「外食すればいいじゃん」とか「外注すればいいじゃん」と、もっとも簡単な解決方法をドヤ顔で提案されても、ただ腹立たしいだけ。どこか他人事感があり、突き放している発言に思えてしまうんです。

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そのほかにも、今回寄せられたコメントの中で、子育てにまつわるモンスター的な労いもありました。例えば、子供が赤ちゃんのときに、ゆっくりトイレにも入れないと言ったら「泣いても気にしなければいいじゃん」と言われたとか。また、子供が赤ちゃんのときには母親は寝不足が続くものですが、「眠いなら昼間に一緒に寝ればいいじゃん」と言われたというもの。

2人目、3人目の子供だったら、多少泣いていても放っておけるママもいるでしょう。しかし、1人目の子供だったら、何かと心配なもの。子供が泣いているのに平気でトイレにゆっくり入れるママは少数派だと思います。また、寝不足問題については、昼間は昼間でやることがあったりして、一緒に寝ているわけにもいかないんですよ。

これらの発言についても、妻がイライラする理由は、こちらが悩んでいることに対して、簡単に片付けようとしているからということと、自分が少しでも代わってあげようという気持ちが無いことが現れているからだと思います。

家事・育児について妻が愚痴を言ったら、言葉で労ったり心配するよりも、自分が代わりにやれることはないだろうかとまず考えてみてください。たとえスキルが低くても、やる気を見せることが大事だと思いますよ。

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「モンスター夫が許せない」
夫が、特に深い意味はなく気軽に発した言葉や行動が、実は妻にとってはカチンとくることがある。それにより、知らず知らずのうちに夫婦の溝が深くなってしまっているかも。妻たちが「これは許せない」と感じるツボがどこにあるのか、子育て中の女性200人にアンケートを実施し、結果を見ながら、現役ママである筆者の解説を交えて紹介する。上に戻る

相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

石井あかね=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

# モンスター夫が許せない# 夫たちが知らない、妻の本音# 夫婦# 家事
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