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2025.07.26

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3800杯以上を食破したラーメンマニアが推す“激ウマ冷やし麺”3選!「味噌は夏に不利」を覆す!?


「トッププロが数珠つなぎ!『俺たちレーメン's』」とは……
夏に恋しくなる冷やし麺。食欲の落ちるこの時季、麺界のスペシャリスト5名が選りすぐりのラーメンを”冷やし”に絞ってご紹介。メニューはいずれも期間限定なので、記事を読んだら今すぐ足を運ぶべし!
食欲も減退するほどの酷暑……こんな時季こそツルッといける「冷やし麺」はいかが?
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そこで今回はラーメン界のスペシャリスト5名が、数あるラーメン店の中から今だけ限定で味わえる選りすぐりの逸品を厳選!数珠つなぎでご紹介する。第1弾はラーメン業界の新星、さぴおさんの”マイベスト冷やしラーメン“をお届け!

【写真18点】「ラーメン業界人のマイベスト冷やしラーメン」の詳細を写真で見る
案内人はこの方!
さぴお●1991年生まれ。2017年2月からラーメンを食べ始める。主要エリアは都内が中心。年間800杯程のペースで、これまで食べたラーメンは3800杯以上。「ラーメンデータベース」で主に活動し、2021年、2022年のアクセスランキング全国1位を獲得。

さぴお●1991年生まれ。2017年2月からラーメンを食べ始める。主要エリアは都内が中心。年間800杯程のペースで、これまで食べたラーメンは3800杯以上。「ラーメンデータベース」で主に活動し、2021年、2022年のアクセスランキング全国1位を獲得。X@nanairo_za

どうも、さぴおです。2017年から都内を中心にラーメンを食べ始め、これまでに3800杯以上を“食破”しました。ご当地ラーメンやスタミナ系が特に好きで日々食べ歩き、口コミサイト、「ラーメンデータベース」にて主に活動しています。

年中ラーメンばかり食べている僕ですが、夏に熱いラーメンをすするのは、正直辛いときがあります。そんなときに涼を求めて頼むのが、「冷やしラーメン」。ひんやりと美味しいのはもちろんですが、煮干などの魚介素材がクリアに味わえるのが大きな魅力です。
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よって、冷やしラーメンは普段は淡麗な醤油や塩を提供するお店に多くある、というのが僕の印象です。一方で、アツアツのスープに濃厚な味噌スープが魅力の味噌ラーメン店による冷やしラーメンは、ラーメンマニアの中でもあまり馴染みがないかと思います。

今回はその特徴を逆手にとり、「夏場に弱い味噌ラーメン店」では、どんな冷やしラーメンを提供しているのか? というテーマをもとに実食してきました! 僕が見つけた今夏の「冷やし×味噌」メニューを3杯ご紹介したいと思います。

マイベスト① 田所商店の「冷や汁味噌らーめん」



1軒目は「麺場 田所商店」。2009年に創立した味噌の醸造元に端を発する、株式会社トライ・インターナショナルがチェーン展開する味噌らーめん専門店です。

「なんだ、チェーン店か……」と侮ることなかれ! 田所商店は「味噌は日本人の宝物」というポリシーのもと、日本の伝統的な味噌文化を現代に伝えることを使命とし、味噌メニューオンリーで勝負している素晴らしいお店なんです。

味噌ラーメンとひと口にいっても、北海道味噌、信州味噌、九州麦味噌、伊勢味噌、江戸前味噌と、各地の味噌をメニューによって使い分けているのが同店の特徴。つまり、味噌ラーメンのテーマパークのような存在なのです。



今回僕が注目したのは、甘めの宮崎麦味噌を使用した「冷や汁味噌らーめん」。宮崎県の郷土料理「冷や汁」を冷やし味噌ラーメンに落とし込んだ意欲作です。

2024年の7月に限定で提供されていましたが、好評につき今年は4月末から一部店舗にて提供開始しています。今回は府中若松町店にて実食。

「冷や汁」とは、冷やした味噌汁に焼いた魚のほぐし身や、きゅうり、みょうが、大葉などの薬味を温かいご飯にかけて食べる料理。ひんやりとした味噌ベースの汁をご飯にかけることでサラサラと食べやすくなります。失われた塩分チャージ、夏バテ防止にも最適な夏の味ですね。



スープを口に含んだ瞬間に冷涼な美味さが広がるこの「冷や汁らーめん」。アジやイワシの魚介出汁が強めに効いていて、宮崎味噌の甘さと、深い香りが調和しています。飲み込んだあとに残る清涼感と、味噌の芳醇な香りが鼻の奥を通り抜けていきます。

本場の冷や汁は味噌汁に近い味わいのようですが、ここの「冷や汁らーめん」は出汁が強めで、麺メニューとして完成しています。トッピングには焙ったサバのほぐし身、大葉、みょうが、キュウリ、トマト、豆腐、白胡麻など、夏の薬味が盛り沢山。特にサバは塩気と香ばしさがあり、旨味を強く感じられます。
 

氷水で〆られた麺は、グニっとした力強い弾力。この麺とサバのほぐし身を一緒に食べると塩気がちょうどよくなります。ぜひお試しください。

ラストは別途注文していた「小ライス」に、ラーメンのトッピングとスープをかけてセルフ冷や汁を制作。ひんやり味噌に薬味とサバ。ライスとの相性は言うまでもありません。

別注のライスで作ったセルフ冷や汁に、単品注文の「炙りさつま揚げ」を。

別注文したライスで作ったセルフ冷や汁に、単品注文の「炙りさつま揚げ」をトッピング。


府中若松町店は8月まで提供してますが、一部店舗限定メニューです。提供店舗、時期をよく確かめて足を運んでいただければと思います。
麺場 田所商店 府中若松町店 
住所:東京都府中市若松町4-6-7
営業:10:30~22:00(21:30L.O.)
定休:無休
https://misoya.net/2025-hiyaziru

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マイベスト② ラーメン雪ぐにの「味噌ダレ冷し中華」



次に紹介するのは横浜市泉区にある「味噌ラーメン雪ぐに」。アクセスは横浜市営地下鉄ブルーラインの中田駅から徒歩3分ほど。新潟県妙高市の人気ラーメン店「食堂ミサ」で修行を積んだ店主が、新潟県のいいものを広めたい!と、独立開業した店です。

新潟妙高味噌ラーメンのご当地性に、独自の個性が加わったレギュラーメニュー「味噌」は、僕の味噌ラーメン史上最高点数を出した1杯です。同エリア内で現在の店舗に移転してからは店内の待合室やテーブル席が増え、ラーメンフリークのみならず、家族連れなど幅広い客層から愛されている印象があります。

今年は6月~9月の夏季限定で「味噌ダレ冷し中華」を提供しているとのことで、早速訪問しました。




色とりどりのトッピングが整列していて、目にも涼しい盛り付け。味噌ダレは白味噌がベース。味噌本来の麹の甘い風合いが感じられつつ、爽やかな酸味でスッキリとした味わいです。お酢、砂糖などの調味料は極力控え、味噌を引き立てています。

ちなみに隠し味(何かは秘密)も加えて、味にさらなる深みを出しているとのこと。縁には「からし」ではなく、新潟県妙高市の伝統の発酵調味料「かんずり」が添えられているのも、個人的に刺さります。
 

こちらは味噌ラーメンに使用している自家製の中太ちぢれ麺を、冷やし中華にも採用。味噌ラーメンへのこだわりと愛着が伝わってきます。

ひと口すすれば、麺のしっかりとした弾力とともに、味噌の風味やほんのりした酸味が広がり、トッピングのレアチャーシュー、きゅうり、白ごまの香りも一体となって立ち上ります。麺とタレの相性がよく、食べ進めるほどに満足感が増していく逸品です。



最後には「割りスープ」も味わってさっぱりと口直しを。冷やし中華に割スープが付くのは極めて珍しく、その稀少性にもテンションが上がります。

まぐろの旨味たっぷりで、出汁感が強めの割りスープ。すっきりと酸味が効いているのがポイント高めです。こちらに味噌ダレを加えていきますが、縁のかんずりを加えると、発酵味噌と辛味のソリッドさが増します。

まぐろの出汁が効いた割りスープ。冷やし中華のタレを加えてさっぱりとした〆。

まぐろの出汁が効いた割りスープ。冷やし中華のタレを加えてさっぱりとした〆。


味噌の魅力を最大限引き出したタレに、味噌ラーメン店”らしさ”のある熟成玉子麺。ほっこりするまぐろの割りスープの存在。実に味噌への愛を感じる味噌ダレ冷やし中華でした。

提供時期は6月~9月です。細かい終売に関しては公式X等をご参照ください。
味噌ラーメン雪ぐに
住所:神奈川県横浜市泉区中田東2-6-13
営業:11:00~14:30L.O./18:00〜20:30L.O. 日曜は11:00~15:00L.O. 
定休:水曜
X:@oideyo_yukiguni

3/3

マイベスト③ 灼味噌らーめん 八堂八の「冷やし味噌」



最後は神奈川県川崎市高津区に店を構える、「灼味噌らーめん 八堂八(やどや)」。アクセスはJR南武線の武蔵溝ノ口駅、または東急田園都市線・溝の口駅南口から徒歩3分ほど。北海道の札幌味噌ラーメンで人気の「純すみ」系列で修行された店主による店です。

2024年12月に以前店舗を構えていた中目黒から溝の口へと移転オープン。今や平日でも開店前に行列のできる人気店です。個人的には次期「ラーメンKANAGAWA百名店」の有力候補のお店だと期待しています。

味噌ラーメンには、自家製の無添加味噌を使用。味噌ラーメン特有の味わいの力強さがありながらも、ハンドメイドな味噌の優しい美味さこそが八堂八の真骨頂なんです。

今年は7月~8月の夏季限定、数量限定で「冷やし味噌」を提供していると聞き付けて足を運びました。

「冷やし味噌」の価格は1500円。

「冷やし味噌」の価格は1500円。


やってきたのは冷やし中華のようなビジュアルをした「冷やし味噌」。トッピングは蒸しエビ、凍った鳥皮のジュレ、きゅうり、鶏むね肉、玉ねぎの油煮、茹でもやし、ネギ、エビとソバの実のふりかけと、種類も豊富で見た目にも豪華です。



ひと口目から甘エビの風味がガツンと濃厚に広がります。出汁、エビ油、ふりかけと余すことなく甘エビを使用した甘エビ味噌ダレは絶品。この甘海老は店主の地元・漁業が盛んな北海道増毛町のもので、実は店主は以前12年ほどこの増毛町で甘エビ漁に従事していた元漁師だそう。

「増毛の甘エビが世界でいちばん美味しい!」という信念が込められた1杯。その甘エビに調和する自家製無添加味噌の優しい甘み。実に美味い……とすすりながら浸ってしまいました。



麺は小林製麺の中太麺を採用。水にさらして〆られた麺は、コシを感じる力強い弾力。凍った鶏皮のシャリッとした食感や、瑞々しいきゅうり……バラエティに富んだトッピングを麺に絡めて味わうと、もう箸が止まりません。 

この1杯には、冷やしで涼を取るとともに、甘エビに豊富なタウリンでスタミナを付けてほしいという願いが込められています。日替わり的なスポット飯でこの日に提供されていたうな丼も併せて注文すれば、スタミナ全開です。



店主が世界一と誇る甘エビを余すことなく、ふんだんに使った「冷やし味噌」。甘エビと自家製味噌との優しい調和が実に魅力的な1杯でした。

8月中は提供していくようですが、増毛町での甘エビの不漁が続いているため、予定より早い終売があるかもしれません。

またオペレーションが複雑なため1日あたり数量限定。是非食べたい!という方はオープン前に並ぶことを強くお勧めします。
灼味噌らーめん 八堂八
住所:神奈川県川崎市高津区下作延2-9-33
営業:11:30~15:00
定休 火曜
Instagram:@yadoya_miso_no_kuchi

さぴお=写真・文 池田裕美=編集

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