“伝統と革新”の共存を象徴するバッグも登場
2025年10月、「フェンディ」のチーフ クリエイティブ オフィサーに就任したマリア・グラツィア・キウリ。彼女にとってローマは故郷であり、デザイナーのキャリアをスタートした原点の地でもある。
1989年にフェンディのアクセサリーデザイナーとしてジョインしてから、実に26年ぶりの帰還。今回紹介したクルーズコレクションには、“フェンディらしさ”を知り尽くす彼女のパーソナリティから生まれた伝統と革新の共存が見て取れる。
1997年にウィメンズでデビューし、一躍火がついた「バゲット®26424」をメンズバッグへとアレンジした「バゲット® アーバン」。アイコンバッグの系譜を受け継ぎながら、高機能で都会的なクロスボディバッグとして再解釈。フラップにはパラジウム仕上げの「FF」ロゴバックルを、ストラップには「FENDI 1925」の刺繍をあしらった。 H15×W27×D5㎝ 54万3400円/フェンディ(フェンディ ジャパン 0120-001-829)
人気バッグの「フェンディ ルイ」を、よりモダンなデザインにアップデート。従来からの美しいフォルムは活かしつつ、ミディアムサイズのジップメッセンジャーに必要な機能を補完。レザーハンドルや「FENDI 1925」をレタリングしたショルダーストラップを備え、高い機能性と洗練されたルックスを両立させている。H19×W28×D11㎝ 45万5400円/フェンディ(フェンディ ジャパン 0120-001-829)
その象徴が、こちらのバッグである。フェンディのアイコンバッグのひとつ「バゲット®」と、昨年オリジナルモデルのDNAを継承して生まれた人気作「フェンディ ルイ」を大胆かつ繊細にアップデート。レザーの質感やアイコニックなプロポーションは“不易=変わらぬもの”と位置付けて残し、使い心地や機能性は現代のライフスタイルに合わせて進化させている。
モノクロームの世界観で統一されたコレクションルックもまた然り。フェンディが誇るクラフツマンシップをブレない芯としつつ「Less I, more us(私よりも私たち)」というメッセージを発信。男女の分け隔てなく、日常のワードローブとしてともに生きる衣服の姿を導き出した。
新生・フェンディの出発点。そのビジョンを明確に提示するとともに、今後何色に染まるかの余白や柔軟性も持ち合わせる。それゆえの無彩色に徹したスタイルだったのかもしれない。そんな特別なモノクロームだからこそ、気負わないデイリーラグジュアリーにぴたりとハマるのだと思う。
[問い合わせ]フェンディ ジャパン0120-001-829