作られた物語を知ることが、愛着になる
肩の力が抜けたダブルのスーツに、重厚なダイバーズウォッチを合わせたスタイル。精悍な佇まいが、リラックス感のある装いを引き締める。
松坂さんがまず腕に着けたのは、「マリンマスター 1968 ヘリテージ」。流線型のケースと4時位置のリュウズなど、1968年に発表されたメカニカルダイバーズの意匠を受け継ぐ、フラッグシップモデルだ。
「いい重さがありました! ちゃんと身に着けているという感覚があって、腕との一体感があります。僕はアンティークの腕時計が好きなのですが、軽いものも多いんです。今回の一本は重厚感があり、気兼ねなく着けられそうな頼もしさも感じました」

深い黒のダイヤルと、艶やかなセラミックス製ベゼル。精緻に磨かれたケースは、スーツにも自然に馴染む。
アンティークウォッチを好む松坂さんは、ものの背景も選ぶ基準にしているという。
「腕時計に限らず、ものを選ぶうえで物語は重要です。『欲しい』と思うきっかけになりますから。作られた背景を知ることで、そのものへの見方も変わる気がします」

実は松坂さんにとってプロスペックスは初めての出会いではない。日曜劇場『VIVANT』で演じた黒須駿は、自衛隊の秘密組織「別班」に所属する人物だが、劇中でもプロスペックスのダイバーズウォッチを着用している。
「身に着けているものには、その人物の生活感や性格、どんな職業に就いているのかが表れます。役によっては、衣装の方や監督と相談しながら、腕時計や服を決めることもあるんです」
腕時計や衣装も、役柄の生活や職業を伝える要素になる。松坂さんは、人物像を作る手掛かりとして捉えているようだ。
新開発のワンプッシュダイバーアジャスター方式の中留。簡単な操作で、ブレスレットの長さを約2㎜ずつ8段階で微調整できる。
セイコーのダイバーズウォッチは、プロフェッショナルダイバーをはじめとする使い手の声に応え、視認性や精度、装着性を磨いてきた。マリンマスター 1968 ヘリテージにおいても、腕周りを細かく調整できる新開発の中留に加え、手の甲への干渉を軽減するためオリジナルモデルから受け継がれる4時位置のリュウズなど、実際に使う人への想像力が宿っている。
「ダイバーの方たちの声を聞いて作られたものが、今もしっかり受け継がれている。そういう話を聞くと、この腕時計に物語を感じます。海をはじめとした、さまざまなフィールドで活動する人たちのために作られたものには、機能だけではない魅力がありますよね」
さらに、細部に込められた作り手の意図にも惹かれるのだと、松坂さんは続ける。
「なぜこの位置にあるのか、なぜこの形にしたのか。その理由を知ると、作り手の考えや愛情が伝わってきます。時間をかけて、思いを込めて作ったことがわかると、自分も身に着けたいと思うんです」
「セイコー プロスペックス マリンマスター 1968 ヘリテージ HBF001J」。1968年のメカニカルダイバーズの意匠を継承しながら、深い黒のダイヤルやセラミックス製ベゼル、微調整可能な新開発の中留を採用。高精度と約72時間の持続時間を実現した「キャリバー8L45」を搭載する。300m空気潜水用防水。SSケース、42.6㎜径、自動巻き。50万6000円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチ 0120-061-012)
完成した姿の奥にある理由を読み取ろうとする眼差しは、もの選びにも役作りにも通じる。松坂さんが考える「本物の価値」には、作り手の意図や費やされた時間も含まれているのだ。
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