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40代の大人が行き着いた、理想のジーンズスタイル

年齢を重ねる中でトラッドなスタイルを学び、自身の体型に合うシルエットの理解も深まっていった。40代を目前にした頃、徐々に「大人にふさわしい上品な一本」を意識するようになる。その答えの一つとなったのがデニムスラックスだ。
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「10年ほど前、『ニート』の登場でタック入りのスラックスやチノパンの魅力が再認識され、僕もたくさん穿きました。ジーンズでも同じような上品さを求めたとき、501では少し細く感じる。そこで、腰回りにゆとりのあるスラックスタイプが理想だと考え、辿り着いたのがリーバイス傘下の『ドッカーズ』のツータックスラックスです」。



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「実は昔も穿いていたのですが、サイズが合わなくなって手放してしまったんです。それでも諦めきれず、去年、岡山の古着屋でこの一本を見つけて買い直しました。デニムスラックスでは〈ポロ カントリー〉が有名ですが、色が薄かったり、シルエットが細かったりする。もう少しカジュアルで、気負わず穿けるものを探していたところ、この一本に出合いました」。

リーバイスが1960年代にスタプレ(Sta-Prest)を生み出し、1986年には「アクションスラックス」としてツータックのウールパンツを発表。それを独立ブランド化させたのがドッカーズだ。

「ドッカーズの中にはイタリア製のものもあって、穿き心地がすごく良いんです。仕事でも気兼ねなく穿けて、使い込んでもサマになるパンツは本当に重宝しますね」。

そして最近、ドッカーズと並んで着用頻度が高いのがブラックデニムである。




「こちらはアメリカ製の『505』のブラックです。ブラックデニムは色落ちの仕方に品があるんですよね。おそらく裏糸にも黒い糸が使われているからだと思うのですが、穿き込んでも変に白茶けたりせず、綺麗なグレーへと色あせていくんです。こちらもアメリカの出品者から直接購入したのですが、当時は505の詳しいシルエットまで理解していませんでした(笑)」 。

さらに、その505と合わせて購入したのが「550」のブラックだ。当初は「体型や気分に合わなければ手放せばいい」という軽い気持ちで入手したものの、今ではスタイリングの主役として活躍している。



「手元にあるブラックジーンズの中で一番古いのが、この550です。生地がしっかり分厚く、まさにジーンズらしい頼もしさがあります。渡り幅や腰回りにもしっかりとゆとりがあるのが特徴です。40代以上の大人が穿くなら、こうしたどっしりとした安心感のあるシルエットが落ち着きますね。今となっては一番出番が多い一着です」 。

ジーンズ選びには独自のこだわりを持つ大川さんだが、全体のコーディネイトに関しては極めてシンプルなスタンスを貫いている。




「スタイリングで意識しているのは『ジーンズの存在感を邪魔しないこと』に尽きます。だからトップスはシンプルにまとめるのが基本ですね。今日着ているTシャツは、代々木八幡の古着屋『フロント11201(front 11201)』のオリジナルアイテムです。大きすぎずタイトすぎない絶妙なシルエットで、体型を自然にカバーして整えてくれます。生地もしっかり厚手で頼もしく、ジーンズとの相性は抜群ですね」 。




シンプルに整えた着こなしの中で、足元やアイウェアによってさりげなく個性を演出するのが大川さん流だ。

「足元にはカナダのランニングシューズブランド『ノルダ(norda)』を合わせています。スタンダードなデニムスタイルにハイテクな走るための靴を合わせることで生まれる、ちょっとした違和感を楽しんでいます。メガネは『ライツ ジャーマニー(REIZ GERMANY)』というドイツのメーカーで、2010年頃のモデルです。当時は全然人気がなかったフレームなのですが、そのマイナーさや不遇な感じがたまらなく好きなんですよね(笑)」 。

◇

年齢を重ねれば、若い頃と同じような服選びが難しくなったり、体型の変化に悩んだりすることは誰にでもある。自分の体型やライフスタイルに向き合いながら、独自の視点で選ばれた大川さんのリーバイスコレクションは、大人のデニムスタイルの見本となってくれるはずだ。

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