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2026.09.09

ヴォクシーとの違いも解説!上品&穏やかな改良型トヨタ「ノア」を黒木美珠が実車チェック


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連載「黒木美珠の“くるマリアージュ”」とは……

優しくて、柔らかい。そんな雰囲気を纏いながら、長年ファミリーカーの定番として君臨し続けているトヨタ「ノア」。今回撮影した個体はホワイトでしたが、その素直な色選びも、ノアらしさを物語っている気がします。

そんなノアが2026年5月、一部改良を受けて登場したので、黒木美珠がチェックしてきました。

トヨタ「ノア」をチェック!


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トヨタは2026年4月10日にノアの一部改良を発表し、5月6日に発売しました。今回の一番のトピックは、カーボンニュートラルの実現に向けて、福祉車両「ウェルキャブ」を除く全グレードがハイブリッド専用になったこと。

あわせて、エアロデザインを纏った新グレード「S-X」も設定されました。価格帯は326万1,500円〜430万9,800円で、なかなか幅広いラインアップです。



フロントまわりは、ボディとの一体感を意識した意匠変更で目元をキリッと強調。ヘッドランプは、オートレベリング機能付きのプロジェクター式LEDにLEDターンランプ、デイライト機能付きのLEDクリアランスランプを組み合わせた仕様がS-Zのメーカーオプションとして選べるほか、マニュアルレベリング機能付きのプロジェクター式LEDヘッドランプの組み合わせが全車標準です。



フロントグリルは、メッキモールとボディカラーの共色を組み合わせた仕立てに変更(全グレード)。以前チェックしたヴォクシーがグリル本体をブラック加飾していたのとは対照的で、この差がノアとヴォクシーのキャラクターの違いをはっきりさせているように感じます。



ヴォクシーが攻めた造形で走りの楽しさを主張するのに対して、ノアはあくまで上品で穏やかな佇まい。同じプラットフォームを共有していても、選ぶ人の好みがくっきり分かれるのも納得です。







内装まわりも見直されていて、シフトノブやウィンドウスイッチまわりはS-Xを除く全グレードでピアノブラック塗装に。上級グレードのS-Zでは、メーターフードが表皮巻き・ステッチ加工とされ、インストルメントパネルにもステッチ加工が追加されたほか、シート表皮の意匠変更やドアトリムへのステッチ加工も行われ、質感がひとつ上のレベルに引き上げられています。



装備面では、メーターの液晶がS-Zで7インチから12.3インチへ、S-G・S-Xで4.2インチから7インチへと大型化。前後方ドライブレコーダーが新設定され(S-Zは標準、S-Gはメーカーオプション)、ドライブモードセレクトには「SNOW EXTRAモード」が追加(E-Four車は標準設定)。

ワンタッチスイッチ付きのデュアルパワースライドドアはS-Gにも標準装備が広がり、S-Xではメーカーオプションとして選べます。ショックアブソーバーの減衰力最適化による乗り心地向上や、防音材の最適配置による静粛性向上も図られました。ボディカラーには新色のニュートラルブラックとアーバンロックが全グレードに追加されています。

実際に触れてグッときたポイント

ここからは、実際にノアに触れてみて、個人的にグッときたポイントを紹介します。



特に感動したのが、今回の撮影車両にオプション装備として搭載されていた「アドバンストパーク(リモート機能付)」と「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」。その名の通り、まるで床下が透けて見えているかのような映像がディスプレイに投影され、勾配のある駐車場の出入り口や縁石の位置までしっかり確認できます。正直、これはもう運転の革命が起きていると感じました。

続いてヘッドアップディスプレイ。S-Zにメーカーオプションで用意される装備で、運転に必要な情報をウインドシールド越しの視界内に映してくれるので、視線をほとんど動かさずに速度や運転支援システムの状況を確認できます。一度慣れると、メーターにいちいち目を落とす動作がすごく面倒に感じてしまうくらい快適でした。




後席の広さも、ファミリーカーとしての説得力を感じたポイントです。セカンドシートはロングスライドが可能で、ヘッドクリアランスや左右席間距離にもゆとりがあり、大人が座ってもきゅうくつさを感じません。

2列目・3列目間の移動もスムーズなウォークスルー設計になっていて、車内でお子さんが動き回るファミリーユースでも扱いやすい作りだと感じました。

専用フロアマットも地味に好印象。車種専用に設計されているだけあって、フロアとの隙間なくフィットしてくれるので、見た目がすっきりするだけでなく、汚れやすいミニバンの足元を清潔に保ちやすいのもうれしいポイントです。



インパネまわりの収納も充実しています。インパネ一体型のセンターコンソールボックスにはUSB Type-C端子やAC100Vのアクセサリーコンセントが備わり(S-Zに標準、S-G・S-Xはメーカーオプション)、S-Gには独立型のセンターコンソールボックスが標準装備。

ほかにも助手席まわりのアッパーボックスやオープントレイ、2段階引き出し式のセンターホルダーなど、細々とした荷物をしまえる場所があちこちに用意されていて、家族での移動中もスマートに片づけられます。



そして何より、ミニバンとしての使いやすさが行き届いているのがノアの真骨頂。バックドア開口部は低く設定されていて重い荷物の積み下ろしもラクですし、車の後ろが狭くても好みの位置で止めて荷物を積み込めます。




シートアレンジも見事です。3列目シートを跳ね上げると2列目シートを前後に745mm移動させることができ、足を思い切り投げ出せるリラックス空間が生まれます。ほかにも用途に合わせたアレンジが何通りも用意されていて、家族の人数や荷物の量に合わせて自在に空間をつくれるのは、さすが定番ミニバンの貫禄だと感じました。

一部改良でスタイリングと装備の両面がアップデートされたノア。優しく柔らかい佇まいはそのままに、細部の使い勝手まで丁寧に磨き込まれた一台という印象です。

とがった個性で選ぶクルマも楽しいけれど、家族みんなが気持ちよく過ごせるクルマを選びたいなら、ノアは間違いなく正解の一台。試乗の機会があれば、ぜひパノラミックビューモニターの映像だけでも体感してみてほしいです。

黒木美珠=文 茂呂幸正=写真

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