「きれいに泳ごうなんて、一度も思ったことはありません。結果として周りがそう評価してくれただけです。現役時代、練習で疲弊していても、たとえ体調が万全でなくても、『これだけはやりきろう』という小さな課題をひとつ決めていました。その積み重ねが、フォームを崩さない規律となり、自分を支えていたんです」
そんな彼にとって、セイコーは非常に身近な存在だ。スタート台の横、タッチ板の先で、人生の重要な瞬間のすべてを刻んできたタイムキーパーとしていつもそばにあった。
「セイコーは水泳界の進化とともにありましたし、あまりにも身近すぎて空気のような存在でしたね(笑)。でも、それこそがセイコーが常にそばにいたという証拠です」

現役を退いた今、会社員として働きつつも、メディア出演や講演会など、さまざまな角度で水泳の普及活動を行っている。かつてのようにコンマ数秒を追いかけることはなくなったが、体に染みついたアスリートの血はそう簡単には消えていないようだ。
「今でも電車の時間ギリギリで走ったり、移動のスケジュールをパズルみたいに詰め込んだりして、うまくいくと達成感がある。まだどこかレースの感覚が抜けていないんでしょうね」
そんな彼が手にした「セイコー プロスペックス スピードタイマー メカニカル」。秒針とダイヤルリングのオレンジのアクセントカラーが印象的で、細かなメモリが刻まれたダイヤルと、秒を刻む精緻な針の動きは、かつて0.01秒を争った男の視線を釘付けにする。
コンパクトで流麗なケースデザインとピッチの短いブレスレットが魅力。4時位置に配置したリュウズを操作すればカウントダウン計測が可能。秒針とダイヤルにオレンジのアクセントカラーを配し、視認性を向上させた。「スピードタイマー メカニカル SBDC215」。SSケース、39.5㎜径、自動巻き。13万7500円 ※9月7日より14万1900円に改定/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチ 0120-061-012)
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