時間をかけて丁寧にこなす、究極の贅沢
付属するメッシュブレスに付け替えたバーガンディーダイヤルの一本を、着こなしのアクセント役として投入。ブラウンのシャツに馴染みながらも、さりげなく主張する。腕時計22万円/フレデリック・コンスタント 0570-03-1988
映画における“時間”についても、鋭い観察眼を向ける斎藤さん。最近は、特に腕時計を身に着けることに、いっそう重要性を感じているという。
「映画というのは1分のシーンを撮影するのに、何日間もかけることがあります。それは、見てくださる人の1分の価値を、製作者側が信じているからこそ、時間をかけてもそのシーンを撮影するわけで、観客も製作者側のそうしたクオリティを信じて見てくださる。上映時間は、作り手と受け手が、作品においていわば“共犯関係”が築ける貴重な時間なんです。だからこそ、日常で腕時計を着用することで時間の意味を強く感じていたい」

そして、腕時計との接点も大事にしているそうだ。
「手巻き時計も好きで、巻くという行為で時計に関われる瞬間に愛おしさを感じます。この腕時計はソーラー駆動ですが、太陽光という自然がなければ動かない。自然とともにある時間を感じる部分は魅力的です」

斎藤さんにとってのラグジュアリーは、まさに“時間”。過ごす濃密さが鍵となるようだ。
「趣味で味噌づくりをしているんです。毎年3月に仕込んで約1年間、手間暇かけて、芳醇な味噌になる。そこで、日本の四季の折々や二十四節気といった移ろい、そして、日本におわす八百万の神への信仰心など、さまざまなものに思いを馳せることができます」
多忙ななかで、自然を感じる濃密な時間をつくり、自らそこに身を置いて、その時間を積極的に過ごしていく。時間を大事にする斎藤さんが感じる、究極のラグジュアリーの姿がそこにはある。
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