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人生で迷ったときは「楽な方の逆を選ぶ」

その挑戦は、決して華やかなものばかりではない。「生活はカツカツですよ」と木村さんは笑う。
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「プロ野球を辞めるとき、『思い描いた自分になれんかったわ』ってボソッと言ったんです。そうしたら妻が『それ、クリケットでやればいいんじゃない?』って言ってくれて。本当にありがたかったです。

今はスポンサー料をいただきながら、貯金を切り崩して必死にやっていますけど、それでもやりたいことをやらせてもらえている自分は幸せです。めちゃくちゃ楽しい人生ですね」。

木村さんの周囲には、「プロ野球出身だからといって通用するほど甘くない」「クリケットのプロになんて、なれるわけがない」と陰口を叩く者も少なからずいるという。それでも木村さんは、その言葉を恨むことはない。
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「そう言われるのは、自分がそう思わせる結果しか残せていないから。だったら『やったろやないけ』と思えばいい。僕は昔から、叩かれて『何クソ』でやってきた人間ですから」。

そんな木村さんにも、ひとつだけ自分に課しているルールがある。

「人生で迷ったら、『楽な方の逆』を選ぶようにしています。楽をしたい自分を知っているから。楽な道を選んでいても、なりたい自分にはなれません。しんどいと感じるなら、その先に行く価値があるということです」。

46歳になった今も、木村昇吾さんは泥だらけになってクリケットを続けている。目指す場所は、まだ遠い。それでも歩みを止める理由にはならない。

「後になって『やっときゃよかった』と思うような人生が嫌なんです。死ぬ時に『俺の人生、やりきったな』と思えたら最高ですよね」。

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