鏡面仕上げのラグ、流線形の美しいフォルム、機能を前提とした造形美はため息もの。4時位置のリュウズは、1968年に登場したオリジナルモデルにオマージュを捧げた。ダイヤルには高輝度ルミブライトを採用し、暗所でも高い視認性を確保。また、ワンプッシュでベルトのサイズ調節が可能なダイバーアジャスター方式の新型バックルを搭載し、より扱いやすく改善されたのも特筆すべき点だ。SSケース、セラミックス表示板、42.6㎜径、自動巻き。マリンマスター ダイバーズ 1968 ヘリテージ「HBF001J」50 万6000 円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチ 0120-061-012)
1968年に登場したセイコーのダイバーズは、ワンピース構造の300m防水に加え、精度も随一。世界的に見ても最高水準のモデルだった。その「1968」を受け継ぎ、セイコー最高峰のムーブメントを搭載。そしてダイヤルやベゼルに美しい意匠を施したハイエンドなモデルが誕生した。国産ダイバーズの金字塔の系譜に連なる魅惑の腕時計。スペックもストーリーも当代随一である。
冒険家たちを支えた歴史とロマンを腕元に
「日本人は妥協しない」と海外の職人たちは口を揃える。舶来品と同種のものを国内で作れば、本家の性能を超えてしまうことがたびたびあったからだ。セイコーがダイバーズウォッチを世に送り出したのは1965年のこと。海外からは10年ほど後れをとっていたが、翌年から南極観測隊の面々が使用するなど、過酷な極地での活動でも名を上げた。そして3年後の68年には、後継の300m防水モデルが登場する。
1968年モデルを継承したケースデザインが美しい。ベゼル外周には細かな刻みが施されており、ダイビンググローブを装着した状態でも確実な操作が可能だ。
裏蓋のないワンピース構造で極限まで機密性を高め、また10振動のハイビートムーブメントを搭載。高い精度でその名を世界に知らしめ、日本が誇る偉大な冒険家・植村直己のエベレスト登頂の際にもこの時計が腕元にあった。その精神性と技術はセイコー プロスペックスのフラッグシップシリーズ「マリンマスター」に引き継がれ、今夏、新たなムーブメントを載せたプレミアムな一本が生まれた。
中留には新開発のワンプッシュダイバーアジャスター方式を採用。簡単な操作で約2㎜ずつ8段階の細かな調整を行うことができ、使い勝手が向上している。
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