伝統を重んじながら革新に挑む
レンジローバー・ヴェラールのデザイン性について語るときに忘れてはならないのは、このブランドが伝統的に美しさを追求してきたという歴史だ。例えば、1970年に発表された初代レンジローバーは工業デザインの傑作として、パリのルーブル美術館に自動車として初めて展示された。
能舞台の寸法を基本として設計された石舞台。この土地を開発したときに出土した転石を主な素材として用い、舞台四隅の隅石には近隣の早川石丁場から発掘された巨石を配置している。

そして最新のレンジローバー・ヴェラールも、ボンネットやテールゲートの基本的な形状を初代レンジローバーから継承しつつ、モダナイズしている。コマンドポジションと呼ばれる、悪路で威力を発揮する周囲を確認しやすいドライビングポジションも、このブランドの伝統に則っている。
ちなみに、凹凸のないシンプルな造形という世界観はインテリアも共通で、その統一感が車両全体の上質さにつながっている。
ギャラリーに沿う歩道には、敷瓦を斜め45度に傾けて敷き詰める伝統的な技法「四半敷き」が使われ、光の加減によって柔らかな陰影が生まれる美しい空間を創り出している。
歴史と伝統に敬意を払い、それを現代に解釈して今を生きる人に伝えるという考え方は、江之浦測候所にも見てとることができる。例えば、能舞台から着想を得たという石舞台は、天岩戸伝説という日本における芸能の起源にまで遡って計画されたものだ。
レンジローバー・ヴェラールも江之浦測候所も、伝統を重んじながら革新に挑んでいるのだ。
形だけでなく走りもエレガント

江之浦測候所でクリエイティビティが満たされた後、鈴木さんはステアリングホイールを箱根のワインディングロードに向けた。
「ヴェラールは、主に家族でキャンプに出かけたり、サーフィンに行くときに使っています」と語ってから、「しなやかな乗り心地が家族から好評で、妻も運転がしやすいととても気に入っています」と続けた。

鈴木さんがドライブするレンジローバー・ヴェラールは、穏やかな海を進むクルーザーのように、箱根のワインディングロードをすべるように走る。内外装の意匠だけでなく走行性能もエレガントで、デザインとパフォーマンスの世界観が通底しているのだ。
アート施設と対比できるほどの高いデザイン性、クルマ好きを満足させるファン・トゥ・ドライブ、そして家族を喜ばせる快適性──。レンジローバー・ヴェラールは、この3つを満たし、人気ブランドを牽引するクリエイターの感性に刺激を与える貴重な存在なのだ。
[問い合わせ]ランドローバーコール(土・日曜、祝日除く9:00〜18:00)0120-18-5568www.rangerover.com