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ワインで再現するイタリア流テリヤキソース


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ここで、イタリア現地でのユニークな現象を紹介したい。現地のクリエイティブなシェフや、自宅でフュージョン料理を試みるイタリア人たちは、日本のオリジナル食材であるみりんやお酒の代わりに、イタリアの伝統的なローカルワインを使ってテリヤキソースを再現しているのだ。

具体的には、シチリア特産の高級熟成ワインである「マルサラ酒(Marsala)」、トスカーナのデザートワイン「ヴィン・サント(Vin Santo)」、干しぶどうから作られる極甘口の「パッシート(Passito)」など、イタリアの高糖度・高芳醇なワインが、みりんや砂糖の代わりに用いられる。これらを醤油と合わせると、オリジナルのテリヤキソースに近く、しかしイタリアらしさを感じられる、「イタリア流テリヤキソース」が誕生する。

イタリア人のアレンジ力により、醤油の塩気とワインの持つ果実味豊かな甘み、そして独特の酸味が交わり、現地人の味覚に完璧にフィットするフュージョン・ソースへと生まれ変わるのだ。
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僕はこれまで、ナポリタンやメロンパンなど、海外の食を魔改造して劇的に美味しいものに変えてしまう日本のアレンジ力を紹介してきた。今回のテリヤキは逆で、イタリアといった海外の国々が日本の美食を自国流にアレンジして楽しんでいることが分かった。

日本におけるテリヤキバーガーやテリヤキピッツァの発展、そしてイタリアにおけるマックの限定バーガーや地元ワインを使ったソースの再現。これらは、お互いの食文化に対する深いリスペクトによる、相思相愛のマリアージュだ。



異国の味をそのまま受け入れるだけではなく、自国の伝統や馴染みのある食材と掛け合わせることで、新しい美味しさを創造していく。テリヤキという一本の線を通じてつながる日本とイタリアの食のストーリーは、これからも僕たちの味覚を驚かせ、楽しませてくれるに違いない。

イタリアの街角で「TERIYAKI」の文字を見かけるたび、僕はそこに、まだ見ぬ新しい食の未来を感じるのだ。

▶︎マッシさんの公式Xはこちら!

マッシ=写真・文 池田裕美=編集

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