次に狙うは、買い逃したマホガニー文字盤の「チェリーニ」
次の1本を聞くと、迷わず同じく「チェリーニ」の名前が出た。
「実はこの時計を選ぶとき、同じコレクションでもう1本、最後まで迷った候補があったんです。それがマホガニー文字盤のモデル。天然木をあしらった渋みのあるデザインに、すっかり魅せられてしまって。

もともと木の素材感が好きで、その性質が時計選びでも同じように働いたんだと思います。当時は価格を理由に諦めてしまったのですが、今でもずっと心に引っかかっているんです。
だからこそ、もしまたあのモデルに出会うことができたら、きっと今度は迷わず手元に迎えると思います」。
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時間を経たものへの偏愛、奥ゆかしさ、グリーンというトレードカラー。矢部さんが選ぶ時計には、これまで培った美意識が反映されており、まさに自身を表す名刺代わりに相応しい1本だと言える。