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理想と現実の間で見つけた愛車の最適解


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現在の愛車は彼の考える理想と現実を織り交ぜた。

「車体の色は昔のベンツで使われていたクラシックなコロラドベージュ。その上にレトロラインも入れてるね。'70〜'80年代の家具とか、昔のサーファーのキャンパー車とかにも入ってたりするやん。そういうのを落とし込みたかった」。



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「ホワイトリボンのタイヤもそう。後から塗ってあるんよ(笑)。205のサイズぐらいまでは探せばオフィシャルであるんやけど、それより大きいからなくて」。



「グリルもメッキ塗装すれば、ちょっとはアメ車っぽく見えるかなって。昔のアメ車ってさ、バンパーがサラッと付いてるやん。ちょっとコツンってしたら外れてまうような感じ。でも今の車やとガッチリ固定されてるから、あのユルさは出えへんけどね」。




ここまでも手の込んだ外装だが、それだけでは出しきれない古き佳きアメ車の空気感は、内装に持ち込んだ。

「アメリカっぽい雰囲気を出したくて、ネイティブ柄のシートカバーを付けてる。マットは黒とかチャコールとかちょっと暗めのやつが多いやん。明るさを出したくて、デリカのシートカバーを手掛けてる店に、『ネイティブ柄でできます?』相談して作ってもらったんよ」。

自身の好きを存分に表現したからこそ、居心地の良さを実感できるし愛着も湧いてくる。



彼にとって、車は単なるお飾りでも、資産でもないという。博物館的に家に置いておくだけではなく、乗ってなんぼ。日常を支える相棒であり、自身の人となりを表す名刺代わりでもあるのだ。

「車を選ぶとき、リセールまで考えては買ってない。おそらく今の人って、そういう出口戦略まで考えて買うやん。俺はもうそこは考えん。じゃないと乗ってても楽しくないやん。デリカはいい車やし、俺のライフスタイルにめちゃくちゃ合ってるし、居心地もいい。車ってやっぱドライバーの人となりが出てくるもんやと思うからね」。




憧れは今も昔のアメ車にある。けれど、現実のライフスタイルと向き合いながら、その空気感を自分なりに落とし込んだ先にあったのが、デリカD:5だった。

重要なのは自分が乗っていて楽しいかどうか。誰かの評価よりも、自分らしくいられるかどうか。そんな駿河さんの価値観は、細部まで手を入れた愛車の佇まいにしっかりと表れていた。

Nachos(Naoko Hara)=写真、菊地 亮=取材・文

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