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無駄な時間なんて、人生にはひとつもない


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ごみ拾いを始め、酒も断ち、ジョギングも取り入れる生活を始めてから約8年。それ以来、仕事が途切れたことはないという。

「全部つながります。どんなに辛いこともプラスになります。何十年かかっても、全部回収される。僕はそう思っています」。

目の前にいない誰かにエールを送るように、チャンスさんは人生の伏線回収の話を始めた。
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「山に埋められた経験があって、僕はいまここにいます。あれは、神様がプレゼントしてくれたのかもしれないとさえ思ってます。

誰にだって『なんでいま、俺はこれをやってるんだ』って思うことがありますよね。やりたくない仕事をやってる人もいると思います。だけど、それは絶対にどこかでつながる。点と点が線になる時がくると、僕は自分の人生を振り返っても断言できます」。



自分自身、その手応えを感じたのは最近のこと。そう言うようにチャンスさんは続けた。

「たとえば芸人がファミレスに5時間籠っても、1つもボケが思い浮かばなかったとします。『あぁ、無駄な時間を過ごしたな』って肩を落とすと思うんです。でも無駄っていうのは嘘で、それは、脳みそという瓶のなかにじっと水を溜めている作業。時間はかかるかもしれないけど、いつかは水でいっぱいになる。ドンって溢れ出す瞬間に、ひらめきがくると思うんです。

何も浮かばなかった、あかんかったっていうあの悶々とした時間がなければ、素晴らしいひらめきは絶対に生まれない。無駄な時間に見えても、無駄なことなんてない。あとから必ずつながってきます。最近すごくそれを感じてますね」。



死のうと思っていた人がチャンスさんの言葉でやめたように、チャンスさん自身も救われたある俳優の存在があると明かした。

「地面師に出ていた俳優の五頭岳夫さん。僕はあの人の本を読んで救われました。五頭さんが売れたのは76歳。それまでずっと演劇をやっていたけど売れず、胃袋を9割カットしたり、顔面麻痺になって手術を何回もしてプレートを入れたりしたけど、俳優を諦めることはなかった。ずっと主役になれなかったコンプレックスも、今は主役を輝かせる喜びになったそうです。いまが一番楽しいっていう話を聞いたら、僕なんかまだまだだなって」。




濁りきった泥水のような人生でも、生きてさえいれば必ず伏線は回収できる。チャンス大城さんは今日もトングを手に街の吸い殻を拾う。かつて自分が歩いたような絶望の夜道を、これから歩く誰かのために、少しでも綺麗にしておくかのように。
Abema「ドーピングトーキング」シーズン2
#エピソード:2



「実は今日から3日間、野宿と断食をするんです」と、取材中に事もなげに報告してきたチャンスさん。

「Abemaの番組企画で、いわくのある事故物件で過ごすことが決まっているんですが、僕、霊感が強いのでめちゃくちゃきつい体験になりそうで……。だから、一度野宿をしてどん底を味わっておけば、霊がいても、家もあるしご飯を食べられるしありがたいって思えるんじゃないかと。番組が放送されたらぜひ見てください!」

壮絶な事故物件生活の模様は、Abemaで配信中。彼の新たな「伏線」をぜひ見届けてほしい。

佐々木隆宣=写真 ぎぎまき=取材・文

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