ボディはアルミニウム合金製。Bluetooth®に対応し、CDをUSBに保存可能なWAVファイルに変換することができる。最大10時間のポータブル再生が可能。「Supreme/Fiio DM13 CD Player」。4万1800円/シュプリーム × フィーオ(シュプリームd 03-5456-0085)
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは…… ▶︎
すべての写真を見る 最近、倉庫を片付けていたらけっこうな数のCDが見つかりました。1990〜2000年代に買いまくっていたもので、だいぶ処分したつもりがまだ大切に残してあったようです。
それを見たうちの娘がCDに興味をもったものの、我が家にはもうCDを聴くオーディオ機器がありません。画質の粗い写真が撮りたいと、わざわざフリマアプリでiPhone5を買う世代にはCDのノスタルジーが刺さるのでしょうか。
それで早速プレーヤーを探したところ、シュプリームが「フィーオ」とコラボしたポータブルプレーヤーを見つけたんです。
フィーオは2007年に中国の広州で設立されたポータブルオーディオ機器メーカー。このCDプレーヤーも、1980年代に流行ったソニーの 「ディスクマン」 を彷彿させるデザインでありながら、スペックは現代的にアップデートされています。
本体にはお馴染みのボックスロゴが控えめにあしらわれ、さらに電源をONにするとLCDディスプレイに 「SUPREME」 のレトロフューチャーなデジタル文字が点灯。トラックナンバーに切り替わるまでのほんの数秒間、何ともいえない幸福な気分になります。
それにしても、常に独自の感性で、「いったい誰が買うの?」みたいなコラボアイテムを作り続けているシュプリームには、毎度驚かされます。カメラや冷蔵庫などは序の口、この春はATM(現金自動支払機)や棺桶まで登場し、そう来たか!とニヤニヤが止まりません。
昔は、音楽を聴きたければCDという“形のあるモノ”を買い、ときにはジャケ買いなどという無駄な消費をしていたのに、いつしかサブスク配信という“形のないモノ”にお金を払うようになりました。そんな時代に、モノが持つパワーをこれでもかと見せつけてくるシュプリームの爽快さは、クリエイションとは何かということを改めて考えさせてくれるのです。
藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「ランニングを再開。最近はさまざまなブランドからいいモノが出ているので、買い直します」。
OCEANS7月「Wellness is Wealth」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!