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手芸に没頭する時間「頭を空っぽにしたい」



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ファンの間では周知の事実だが、安齊さんは手芸という意外な趣味を持つ。それも、レベルはかなり高い。このギャップが、彼の人気の火力を最大限に高めているのは間違いない。

「小学生の頃から介護福祉士の母を手伝っていた影響で、手芸が得意になりました。千羽鶴を折るから手伝えとか、ミシンでこれを縫えとか、いろいろ指導してくれた母には感謝してます。編み物も最近、母に教わったばかりなんですが、手先が器用なのですぐできるようになりました。

うちは兄の反抗期がほんとにすごかったんですよ。階段の上から勉強机の椅子をぶん投げられたこともあります(笑)。僕まで反抗したら家族が散り散りになるな……と。だから、優しくいようと決めて母を手伝っていたというのもあります」。
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いま編んでいるのはアヒルのオレンジのくちばし。

いま編んでいるのはアヒルのオレンジのくちばし。




一度、始めたらとことん没頭する安齊さん。夢中になる背景には繊細な理由もあった。

「休みの日なんかは、黙々と3、4時間は集中しますね。特に番組に出ていた時はSNSから離れる目的もありました。人の目をすごく気にしちゃうタイプなんですよ。

『安齊かっこいい』『プロレス見てみたい!』っていううれしいコメントもあれば、『なんでこいつボディタッチしないんだよ』『好きって言えよ』っていうコメントもあって一喜一憂して。落ち込みやすいんです、実は。

交友関係もそこまで広いわけじゃないし相談できる人も少ないので、ただただ無心で編み物に集中して全部忘れる。そんな感じですね」。

2時間程度で編み上げたというポーチの中には、編み物で使うかぎ針などを収納。手や足まで器用に編んでいる。

2時間程度で編み上げたというポーチの中には、編み物で使うかぎ針などを収納。手や足まで器用に編んでいる。


手芸道具を入れているジュラシックパークのバッグ。「めっちゃいいでしょ、これ?」

手芸道具を入れているジュラシックパークのバッグ。「めっちゃいいでしょ、これ?」


すべてはプロレスのために



終始見せた笑顔の合間に、時折のぞくプロレスへの剥き出しの情熱。ファンが増えてもなお胸にくすぶる想いと未来への決意でインタビューを締めくくる。

「『バチェロレッテ・ジャパン』をきっかけに、『顔が好きだからファンになりました』って言ってプロレスを見に来てくれる人もいます。それで全然いいんです。とにかく会場に足を運んでくれれば、絶対に好きにさせる自信があります。僕が所属する全日本プロレスにはそれだけの魅力と実力があります。

いま僕がとにかく目指すべきは、ビッグマッチの会場を超満員にすること。こんなに面白い全日本プロレスが、限られた人にしか届いていないのが、悔しくて悔しくて仕方ない。もっと多くの人にプロレスも知ってほしい。だから、ぜひ会場に見に来てください!」。




どんな質問にも快く応えてくれた安齊さん。こうしてメディアに出てプライベートな素顔までさらけ出すのも、プロレスのため。「きっかけは何でもいい」と語る若き王者が、プロレス界を背負う覚悟を垣間見た今回のインタビュー。8月には、ふたたび大田区総合体育館でのビッグマッチを控えているという。その剥き出しの熱狂を体感しに、ぜひ会場へ足を運ぼう。

佐々木隆宣=写真 ぎぎまき=取材・文

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