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『アメトーーク!』落選の悔しさがバネに


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「ケンドーコバヤシさんが、『お前、バイク乗ってるならバイク芸人に推薦しとくぞ』って声をかけてくれたんです。でも、当時はスクーターだったから『今回の趣旨とは違うかもな』と落選してしまって。これが本当に悔しくて悔しくて。次は絶対に出てやる!と一念発起し、スカイウェイブを売って、400ccのオフロードを買いました。

なのにその数カ月後、スズキの250ccオフロードに一目惚れしてしまって(笑)。ローンが始まったばかりなのに我慢できず、数カ月で400ccを売って乗り替えました。念願の『第2回バイク芸人』(2012年)に出演を果たした時は、二重ローンのようになって大変でしたけど」。

取材当日に着用していた、RGツーリングクラブの公式ロンT。「14年前の『アメトーーク!』の収録で一緒になったチュートリアルの徳井(義実)さんに『ツーリングクラブ作れば?』と言われて真に受けて、いまも吉本のバイク好き芸人が集まってみんなでツーリングに行ってます」。

取材当日に着用していた、RGツーリングクラブの公式ロンT。「14年前の『アメトーーク!』の収録で一緒になったチュートリアルの徳井(義実)さんに『ツーリングクラブ作れば?』と言われて真に受けて、いまも吉本のバイク好き芸人が集まってみんなでツーリングに行ってます」。


30年の時を超えて、過去の自分と繋がるエモさ

その後は、「あるある」ネタのヒットとともに人生8代目となる高級外車のドゥカティを手に入れるが、諸事情で手放すことを決断。次に選んだのは、バイク乗りの間では知らぬ者のいないオーストリアの硬派なメーカー、KTMの大型だった。
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「1200ccクラスという凄みのあるモデルで気に入ってたんですが、納車されて3カ月後、信号待ちをしてたら後ろから走ってきたミニバンに居眠り運転で追突されたんです……。人生2度目の事故。この時も完全に向こうの過失が100%。幸いにも僕自身は無傷でしたが、バイクは廃車になりました」。



新車同然だったため満額の保険金が戻ったというが、外車での相次ぐトラブルを経て「絶対に信頼できる国産の王道にしよう」と原点回帰。そうして辿り着いたのが、現在の10代目となるCB1100(CB1100R仕様)というわけだ。

「いまのでちょうど10台目。乗ってきたバイクは全て買い戻したいぐらい、本当に全部好きでした」。そう微笑むRGさんの現在の愛車には、とびきりエモいパーツが隠されている。



「このフロントライト、実は僕が19歳の時に初めて乗ったカワサキGPZ400Rを、カウルを外してネイキッド仕様にカスタムしてた時に付けていたパーツなんですよ。いつか使えるかもと、30年間ずっと実家で保管していたんです。今回のカスタムに合わせたら、驚くほどサイズも雰囲気もピッタリで。

電気がパッと点灯した瞬間の鳥肌は忘れられません。32年前の大学生の自分が買ったパーツが、目の前の道を照らしてくれているなんて。こんなにエモいことないですね」。




波乱万丈な遍歴の裏には、ハンドルを握るのをやめなかった32年の純粋な愛がある。人生とバイクの記憶が驚くほど色鮮やかにリンクしているのも、RGさん曰く「バイクは彼女のようなものだから」と。2度の事故で命拾いしたのは、バイクの神様に見守られてきた証拠なのかもしれない。

佐藤ゆたか=写真 ぎぎまき=取材・文

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