渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。
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すべての写真を見るポールダンサーとDJ、バーテンダーが同居する、セクシーかつスタイリッシュな大人の社交場。
今宵の最果ては、渋谷・道玄坂に煌く異世界。洗練と妖艶が交わる「マダム・ウー トーキョー」で、オーナーのRYUZO氏とグラスを傾ける。
「マダム ウー 東京」
渡辺 確か、RYUZOくんは京都出身だっけ? いつから東京に?
R 29歳のときです。僕がプロデュースしていたアナーキーたちと一緒に、東京でやろうかって話になって。
渡辺 なるほど、約20年前か。渋谷の風景も当時とはだいぶ変わったね。
R 昔はもっと危険だったかも。その危うさが面白くもあったけれど、今のほうが自由で楽しいと感じます。
渡辺 そのなかで、RYUZOくんの立ち位置も変わっていった。変わらず大切にしていることはある?
R 若い頃に「ダサいな」と思った大人がやっていたようなことをしない。そこだけは変わらないですね。
渡辺 それってすごく大事。だからRYUZOくんの店には若い子がたくさん来るし、RYUZOくん自身が慕われ続ける理由だとも思う。
R ヒップホップやストリートで育った若い子たちが、今しっかりお金を稼げていてここにも遊びに来てくれる。うれしいし、ありがたいです。
独特なネオンサインで彩られた内装ほか、1ドル札をモチーフにしたオリジナルチップのデザインもヨシロットン氏が担当。
渡辺 ここは“ジェントルマンズクラブ”という立ち位置だけど、日本ではかなり珍しいよね。
R ダンサーがいて、お酒が飲める。でも、変にイヤらしくない。海外には結構あって、ヒップポップ界隈の遊び場としてはメジャーなんです。
渡辺 チップを渡すとダンサーが目の前で踊ってくれるけど、彼女たちからも下世話なエロスではない強さ、スタイルを感じる。店の作りも最高で、ヨシロットンが手掛けた近未来的な空間に、いい音楽が流れる。壁には空山基さんが描き下ろした絵が飾られていたり、とてもユニーク。
R 音楽とファッションとアート、そしてエロのミックス。それが、僕にしか表現できない勝負のポイントだと自負しています。
渡辺 センスだけに頼らず、カルチャーを知るからこそ本物が生み出せる。だから、みんな惹かれるんだろうね。僕も世界中いろいろなところで遊んでいるなか、RYUZOくんの店はズバ抜けて洒落ていると思う。
R ありがとうございます!
渡辺 ここ以外にカフェ「ブラッディ・アングル」やスナック「東京アンナ」なども盛況だけど、今ハマっているものってほかにもあるの?
R 本気でテキーラを作っています。メキシコに行って、蒸留所のボスとアミーゴになって。「POPPA」っていう名前のスゴいのができたんで、7月のリリースをお楽しみに! この店でも当然飲めますよ。
渡辺 また、だいぶヤバそうね(笑)。
——官能的で前衛的。無二の空間で、渋谷の夜が深度を増す。 「マダム ウー 東京」
住所:東京都渋谷区道玄坂1-22-12 長島第一ビル9F
電話番号:03-6416-0577
営業:22:00〜Late night(日・月曜定休)
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!