いつものサンダル同様、コーディネイトは軽快に。この日はディッキーズのパンツと川崎のアイスクリーム店のTシャツ、古着のアクリルカーディガンを合わせた。
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すべての写真を見るいくつになっても忘れてはいけないもの。それが好奇心。自身の新たな扉を開く、発見・出会いの最高のエンジンとなるから。ほんの少しの勇気と行動力で手繰り寄せる、贅沢なライフスタイル。
ということで、種市 暁さんに訊いてみる。好奇心を保ち続ける秘訣とは?返ってきた答えは驚くほどシンプル、ずばり「身軽であること」だ。
その証左となるミュウミュウのゲタを履いて、丁寧に語ってくれた。
身軽さが好奇心を支えて、豊かな毎日を呼び込む
カットオフとの無造作なハーモニーも粋。
服、食、人など、ジャンルをまたいで“面白い”を見つける。あるいは引き寄せる。種市さんの周りに集まるアレコレは、いつだって前向きで楽しそうだ。
「ありがとうございます。でも、特別にアンテナを張り巡らせているわけではないんです。SNSもそうですが、気の向くまま適当に(笑)。でも、だからこそ好奇心はなくしちゃいけないと思っています」。
ミュウミュウのウッドサンダル、いや“ゲタ”との邂逅も偶然の産物だった。
ユーズド加工が施されたスエードアッパーには、お馴染みのロゴをさりげなく配置。昨年夏に購入して以来、「履きすぎて、片方のソールの先端が削られちゃいました。でも、そこがまたいいアジにもなっている」と惚れ込んでいる。
「ふらっと入った表参道店で見つけました。スタッフさんが僕のインスタをフォローしてくれていて、波長が合ったのも購入理由のひとつ。女性の印象が強いブランドですが、男性が使っても面白いようなアイテムが時折登場するのは知っていました。
スエードとウッドのブラウンは大人っぽいけど、センスのいい“おとぼけ感”がある。下町生まれの僕には、カランコロンと鳴る足音も格別ですね」。
ゲタのほか、ミュウミュウのデッキシューズも所有する。
学生時代から、自転車でよく出かけた。上野でデッドストックの軍モノを探したその足で、銀座でラグジュアリーな風に触れる。持ち前の好奇心は衰え知らず。足取り軽く、今も各地を旅する。
「新しい何かに触れ、自分にはない発想や価値観を吸収する。そうすることで自分の感性も豊かになり、毎日が充実していく。そのサイクルを続けるには、何よりも身軽であることが大切だと思います。
がんじがらめの毎日で、せっかくの出会いをフイにしていては元も子もない。旅先でしかたどりつけない発見もある。そう頭でわかっていても、結局忙しくて目の前のタスクに忙殺されがちです。
だから僕にとっては、身軽でいることが好奇心の源。もっといえば、身軽さこそがラグジュアリーの本質だとも感じるんです」。
この春夏もゲタを鳴らして。颯爽と、飄々と、面白いヤツに会いに行く。
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!