
受注会を重ねるごとに、その広がりは確かなものになっている。
「最初は(自身の身長が高いこともあり)高身長のお客さまが多かったのですが、今は小柄な方にも来ていただけるようになりました。身長や体型を気にされている方にも、新しい扉を開いてもらえるきっかけになれていたらうれしいです」。
服は個人のためのものにとどまらず、人と人との関係のなかで意味を持つ。
「子供も大きくなって友達との時間が増えてきました。少し寂しいです(笑)。だから、一緒に楽しめるスポーツがしたくて、今後は動きやすくてお洒落な服も、自分たちで作りたいと思っています」。
服や時間を共有すること。その延長線上に、榮倉奈々が見据える豊かさがある。
「自分のために着るものでもあるけど、それが誰かとのコミュニケーションにもなる。分かち合えること自体が、すごく贅沢なんじゃないかなと思っています」。
newnowが提示するのは、共有や共感することの豊かさ。その静かな価値観は、確実に時代と呼応している。
榮倉奈々●鹿児島県生まれ。2002年から俳優・モデルとして活動。23年に自身がCEOを務めるブランド「newnow(ニューナウ)」を設立。スタイリスト上杉美雪らと、「変わりつづける今を生きる服」をコンセプトに、自立した女性に向けたユニセックスな日常着を受注生産で展開している。
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!