
色を排し、潔く白と黒だけで構成するモノトーン。春の街角でそれが一際目を引くのは、単なる「無彩色」ではなく、素材の表情や計算されたシルエットによって軽やかさが表現されているからだ。
重力から解き放たれたような、春のモノトーン・スタイル。その最適解を導き出した5名の着こなしを紐解く。
【写真6点】「モノトーンコーデ上級者を春の街角で選抜!」の詳細を写真でチェック① 質感のコントラストと「白」の差し方で魅せる、春の漆黒
シャツ=グラフペーパー Tシャツ=ノーティカ パンツ=シアージ シューズ=サロモン 帽子=不明 眼鏡=アヤメ バッグ=ネイビートーキョー 腕時計=カシオ
▶︎とみいさんのスナップをすべて見るとみいさん(38歳)グラフペーパーのシャツとシアージのパンツ。どちらもゆったりとした分量感がありながら、軽やかな素材感を選ぶことで、全身黒の重さを巧みに回避している。
最大のポイントとなっているのが、白インナーを裾からわずかに覗かせたテクニックだ。この数センチの“白”が境界線となり、上下のブラックに鮮やかなリズムと清潔感を与えている。
② フェードした黒が描く、春に相応しい柔らかなコントラスト
Gジャン=リーバイス カットソー=フリークスストア パンツ=ラルフローレン シューズ=クラークス 帽子=ニューエラ バングル=ティファニー
▶︎森屋さんのスナップをすべて見る森屋 光さん(44歳)程よく色落ちしたリーバイスのブラックデニムジャケット。この“墨黒”が持つ独特のニュアンスが、真っ黒なアイテム特有の強さを和らげ、春の光に優しく馴染んでいる。
ボトムスに“ラルフ”のパンツを据えることで、カジュアルなGジャンスタイルに大人らしい品格を担保。足元のクラークスが持つ柔らかなスエードの質感が、モノトーンの中に温かみのある奥行きを添えている。
③ 漆黒のラグジュアリーを、胸元の“薄ピンク”で鮮やかに
ジャケット、シューズ 、ネックレス=すべてルイ・ヴィトン Tシャツ=マルニ パンツ、バッグ=ともにメゾン マルジェラ 腕時計=アップル ブレスレット=エルメス
▶︎マツモさんのスナップをすべて見るマツモさん(41歳)ルイ・ヴィトンのジャケットに、メゾン マルジェラのパンツ。そんな世界最高峰のモノトーン・スタイルの“核”として選ばれたのは、マルニのロゴTだ。白地に踊る鮮やかなピンクが、重厚なブラックスタイルのなかで色彩として機能し、装い全体に春らしい高揚感をもたらしている。
足元のヴィトンのシューズから手元のエルメスに至るまで、並ぶブランドはどれも超弩級。しかし、この「ピンクのロゴ」という一点の遊び心があることで、威圧感を消し去り、親しみやすい大人のチャーミングさを演出している。
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