マスターズ連覇。精神的プレッシャーを乗り越えたマキロイの現在地
2025年、マスターズという“高い壁”をようやく乗り越えたマキロイ。「ずっと欲しくてたまらなかったものを手に入れた。以前の私は、頭のなかで目標を大きくしすぎていたのかもしれません」と、当時の精神的プレッシャーを振り返る。
一方、20年近いキャリアのなかで、毎週のようにモチベーションを維持するのは簡単ではないと彼は認める。しかし、メジャー大会やライダーカップといった大舞台を前にすれば、その闘志にいっさいの迷いはない。
その言葉を証明するように、去る4月12日に最終日を迎えた2026年のマスターズ・トーナメントでは、史上4人目となる大会連覇という偉業を成し遂げた。オーガスタの風を再び味方につけ、さらなる伝説の領域へと足を踏み入れた王者の進化は、まだ止まることを知らない。
2時間で完結する「TGL」という壮大な実験

そして今、マキロイが最も心を躍らせているのが、革新的なインドアゴルフリーグ「TGL」だ。彼はその共同創設者として名を連ねるだけでなく、プレーヤーとしてもこの新機軸の未来に深くコミットしている。
また、彼の長年のパートナーであるオメガも、昨年からオフィシャルタイムキーパーに就任。最先端のテクノロジーが駆使されるこの新たな戦いの場においても、その確かな精度でマキロイの挑戦を支え続けている。

「TGL」は単なる新しいトーナメントではなく、ゴルフという個人競技に“チーム戦”の概念を持ち込み、現代のライフスタイルに最適化させた「実験場」でもあるのだ。
「TGLの大きな魅力は、チームで戦うという点にあります 。来シーズンにはさらに2チームが加わり、計8人の新プレイヤーが参戦する予定です 。誰もが知るスター選手から期待の若手までがチームを組み、より競争的でエキサイティングな戦いが見られるはずです」。
TGLは専用に設計された最新施設で行われるのも特徴だ。
「専用施設には膨大なテクノロジーが詰め込まれており、建設には時間がかかります。将来的にはアメリカ西海岸への拡大や、女性版TGLの開催も計画しています。既存のインフラを活用して世界中の都市へこのテクノロジーを運べるようになれば、アジアなどの新市場へ展開する道も見えてくるでしょう」。

このリーグのもうひとつの武器は、その圧倒的なスピード感。
「従来の18ホールを回るのに5時間かかるところを、TGLは2時間弱で完結させる。さらにショットクロックが導入されており、これが非常に良いアクセントになっています。このコンパクトさが、忙しい現代のファンにとって、より楽しみやすく、消化しやすいコンテンツになっているんです」。
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