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2026.04.08

ファッション

愛用はリーバイス「550」。森岡書店代表が語る「ほかに代えの利かない黒デニム」の懐の深さ


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森岡書店を主宰する森岡さんがブラックデニムと出会ったのは、1990年代初頭のことだった。雑誌をめくるたびに視界に飛び込んでくるブラックデニムのスタイリングに惹かれ、吉祥寺の古着屋で最初の一本を手に入れた。インディゴではなく、黒という選択に、当時の自分なりの必然があった。

「白と黒の間にある、淡いグレーのような色が気になって。曇り空みたいな重さがあって、それが最初の動機でした。雑誌を見ていたら、どうしても着たくなってしまって」。

しばらく愛用したものの、ある時期に手放すことになった。引っ越しがきっかけだったのか、当時好きだったフリーマーケットに出品したのか、理由は定かでない。
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だがある日、高円寺の古着店でかつてと同じ形の一本に偶然出会い、迷わず手に取った。離れてみて初めて、自分にとってブラックデニムが不可欠な存在だったとわかった。

「搬入のときに汚れてもいいし、気にせず体を動かせる。だからといって作業着というわけでもなく、きちんとした印象がある。黒をはくだけで装いが引き締まって、あとは上に何を合わせるかを考えるだけでいい」。

合わせるのはベージュのダウンジャケットやステンカラーコート、白系のトップスが多い。あっさりとしたトーンの上物とブラックデニムを組み合わせることで、コントラストを利かせている。黒という無彩色が、全体のバランスを静かに整えてくれるのだと森岡さんは言う。

「黒はどんな色とも合わせやすい。特に上がベージュや白だと、ヒップのラインがきれいに見えるんですよね。カバンを持ったときの腰回りの感じが、この形だとちょうどいい」。

今もいくつかのデニムをローテーションするが、長く愛用するのがリーバイスの「550」だ。

圧倒的にバランスの取れたシルエットと、どんなトップスとも相性がいい懐の深さ。ほかのブランドでは代えの利かない一本だと、森岡さんは静かに、しかし確かな口調で話した。
森岡督行●1974年、山形県生まれ。森岡書店代表。幅広い分野の書籍や文化活動を通じて、「一冊の本を売る書店」という独自のコンセプトで注目を集める。自然体の装いにも、確かな審美眼が滲む。

OCEANS5月「デニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

清水将之(mili)=写真 倉持佑次=文

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