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髪を構成する重要なアミノ酸

小山先生によれば、プロテインは悪影響どころか、髪にとって重要な栄養素を補う役割を持つという。
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「髪の毛の約80〜90%は『ケラチン』と呼ばれるタンパク質で構成されています。ケラチンが髪の内部にしっかりと満たされていることで、大人の髪に欠かせない力強いハリやコシ、そしてダメージに負けないしなやかさを保つことができます。

極論を言えば、体内のタンパク質が極端に不足してしまえば、髪の毛を作る材料自体がなくなるわけですから、健康な髪を育てることはできません。したがって、タンパク質を補うプロテインの摂取は、髪を育てるうえでも理にかなっていると言えます」。

ケラチンを構成するアミノ酸の中でも先生が注目しているのが「シスチン」だという。
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「ケラチンは、グルタミン酸、アルギニンなど様々なアミノ酸から構成されていますが、なかでもシスチンの含有率が高いことが知られています。

ただし、シスチンは水に溶けにくい性質があるため、外側から補うだけでは十分とは言えません。食事など、体の内側からの栄養補給も重要になります」。

髪の健康に欠かせないプロテイン選びのコツ

プロテインが髪に良いことはわかった。では、髪の健康を第一に考えた場合、どのような種類を選ぶといいのか?

一般的には、牛乳を原料とする「ホエイプロテイン」と、大豆を原料とする「ソイプロテイン」が主流だ。

「タンパク質を補給するという最大の目的においては、どちらも有効です。筋肥大を優先するなら吸収スピードの早いホエイが適していますし、ゆっくりと吸収させたいなら腹持ちの良いソイを選ぶと良いでしょう。

大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似た働きをするため、ソイの方が髪に良いと思われがちですが、劇的な差があるわけではありません。ご自身の目的や好みに合わせて選んで問題ありません」。



種類と同じように、タンパク質以外の配合成分も要チェックだ。

「髪への効果をより意識するのであれば、成分表示にも注目してみてください。髪の弾力に関わる『シスチン』に加え、タンパク質の代謝に必要な『亜鉛』が含まれているものは相性が良いでしょう。特に筋トレをする習慣のある方は栄養が偏りやすいため、不足しないよう意識することが大切です。

さらに、頭皮環境を整えるビタミン類が含まれていれば、よりバランスの取れた設計と言えます」。


最後に、プロテインを摂取する際の注意点を教えてもらった。

「プロテインを適量飲む分には、健康面で大きな問題が生じることは基本的にありません。パッケージに記載されている、一日に必要な摂取目安量を守ることが大切です。

そして何より忘れてはならないのが、プロテインはあくまで『栄養補助食品』だという点です。プロテインに頼り切るのではなく、バランスよく栄養を取り入れた普段の食事がベースにあってこそ、その効果は発揮されます」。

プロテインは薄毛の原因どころか、健やかな髪を育むための一助にもなり得る存在だった。適量と栄養バランスをしっかり守りながら、無理のない形で取り入れていきたい。

白山リオ=取材・文

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