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2026.03.17

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「不安や孤独の先に、自分の性根が見えてくる」和牛解散から2年、孤高の芸人・川西賢志郎の現在地


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「M-1優勝」という世界線があったなら、3年連続準優勝コンビは今も漫才を続けていただろうか。あり得たかもしれないそんな未来への感傷は、当の本人には1ミリもない。むしろ、コンビだったイメージが薄れるほどに川西賢志郎は前だけを見ている。

半生を捧げた漫才師という肩書きを下ろし、40歳で挑んだ大博打。襲いかかる不安や逃げ出したい衝動を燃料に変える男の言葉には、芸人ならずとも刺さる確かな熱量があった。
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話を聞いたのは……
川西賢志郎。1984年、大阪府出身。2024年のコンビ解散後、舞台や俳優業を軸に活動。NHKのコント番組「LIFE!」の常連メンバーであり、連続テレビ小説「おむすび」や大河ドラマ「べらぼう」など俳優としても活躍の場を広げている。2025年には著書「はじまりと おわりと はじまりと」を上梓。2025年からスタートしたソロライブは、今年さらにその規模を拡大。『ワンマントークショー~What's in the Box?~』と題し、東京・大阪など全国6大都市を巡るツアーが幕を開けた。

川西賢志郎。1984年、大阪府出身。2024年のコンビ解散後、舞台や俳優業を軸に活動。NHKのコント番組「LIFE!」の常連メンバーであり、連続テレビ小説「おむすび」や大河ドラマ「べらぼう」など俳優としても活躍の場を広げている。2025年には著書「はじまりと おわりと はじまりと」を上梓。2025年からスタートしたソロライブは、今年さらにその規模を拡大。『ワンマントークショー~What's in the Box?~』と題し、東京・大阪など全国6大都市を巡るツアーが幕を開けた。


執筆、ボランティア、語学留学。新しい自分を耕す


和牛が解散したのは2024年3月。あれから丸2年になる。

「実はコンビの解散自体は2023年5月に決まっていたんです。だから、将来のことを考える時間は十分にありました。決めていたのは、17年分の漫才人生を振り返る本を書くこと。プライベートでやりたかったことをやること。舞台に立ち続け、これからも芸人として生計を立てていくこと。当時、描いていた一つひとつを実現しながら進んでる感覚はありますね」。

1人になって2度目となるワンマントークショーが3月6日、東京公演を皮切りにスタートした。80分という長尺で披露された数々のネタ。あらゆるテーマが自身の価値観にもとづいて語られたわけだが、そのひとつが渡英のエピソード。語学留学のためイギリスで2カ月を過ごした事実が明かされた。



「昨年の5月と6月、仕事を休んで渡英したんです。イギリスに行ってみたい、海外のコメディを理解できるようになりたいという単純な動機で語学学校に通い、現地のコメディを見たり、出会った人と交流を深めたり。1人で長期滞在をした海外は初めてで、それがネタにもなりました。

そして解散した年の6月には能登を訪れ、災害ボランティアにも参加している。

「これまで仕事で被災地に伺うことがありましたが、15分ほど土嚢作りを体験して『お疲れ様でした』と帰っていく自分に違和感が残っていたんです。現地の人はその日常が続くのにそんな関わり方でいいのかなって。自分なりにちゃんと整理をつけたかったのもあって、4日間ですけど、七尾市の被災したお宅の廃材や瓦を運び出すお手伝いをしました」。
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