コナー・オレアリー●1993年、オーストラリア・シドニー郊外のクロヌラ生まれ。レノックス・ヘッド在住のプロサーファー。WSLが主催する世界最高峰プロツアーのCTに2017年から参戦。同年に新人賞を受賞。2025年、南アフリカの大会で待望のCT初勝利をあげる。
デニムと「プロマスター」がプロフェッショナルとしての佇まいを生む
オーストラリア東海岸にあるサーフタウン、レノックス・ヘッドを後にし、降り立った東京で目にしたのは雪景色。Tシャツとショーツでも汗ばむ真夏の地元を離れる際に、アウターとパンツで寒さに備えてきたが、目の前に広がっていたのは想像を超える世界だった。
「昨日の朝に羽田に到着して、ホテルへ移動する車内から見た景色は一面真っ白。朝の光もきれいで、やはり日本の冬はとても美しいですね」
言葉の主はプロサーファーのコナー・オレアリー。世界のトップシーンで活躍する存在ながら、「日本の冬は美しい」といえる一因は、日本がルーツのひとつであるからだ。父親はオーストラリア人のサーファーである一方、母親は日本人の元プロサーファー。2024年のパリオリンピックでは国籍を出身国のオーストラリアから移し、日本代表として戦った。
シャツ4万4000円/へリル(にしのや 03-6434-0983)、Tシャツ1万6500円/モクティ(ユナイトナイン 03-5464-9976)、古着のパンツ1万5290円/ジャンピン ジャップ フラッシュ 03-5724-7170
その日常は、世界最高峰プロツアーであるCT(チャンピオンシップツアー)とともにある。それは世界の精鋭36名が世界王者の座を争うツアーで、現在参戦を認められている日本人選手はわずかにふたり。そのうちのひとりが2017年からCT入りしているコナーだ。
そして8年目を迎えるツアーは4月に初戦が開幕。最終戦が行われる12月のハワイレッグまで、世界各地で12の試合を戦う旅人としての日々を送ることになる。
「今回もそうですが、最近はどこへ行くにも旅の友であるスーツケースにパンツやショーツなどのデニムを忍ばせています。デニムはスタイルだけでなく、実用の面でもサーフカルチャーと相性がいいですよね。Tシャツやシャツとシンプルに合わせられるし、旅先やビーチでラフな扱いもできる。雨風のなかでのサーフィン時などは、海上がりの体を暖かく守ってもくれます。海ベースのライフスタイルにフィットするアイテムだから、昔からサーファーは愛用してきたのだと思います」
今回スーツケースに入っていたのはオーストラリアのバイロンベイ発祥のブランド、アフェンズのデニム。パワフルなサーフィンを生み出す屈強な下肢を、ゆったりとしたデザインのデニムが包み込む。
サーフスタイルは海の開放感に包まれ生まれるためか、どこかルーズになりがちだ。そのことに同意する一方、自身は異なるスタイルを心がける。都会的で洗練されたスケートボーダーのスタイルに影響を受け、意識的に取り入れているという。
「ライディングで人々を魅了するだけでなく、海から上がっても、誰かに影響を与えうるプロとしての佇まいを大切にしたいんです。そのうえでデニムは格好のアイテム。普段ピックアップするのはブラックかダークブルーのワイドパンツで、トップスは状況に応じて選択。カジュアルシーンでは黒か白のTシャツを選び、ビジネスカジュアルのような出立ちが求められる場面ではシャツを羽織ります」
トップスはサイズ感を大切に、往々にしてジャストフィットを選ぶ。足元も崩しすぎず、ゴールデン・グースやドクター・マーチンが多いという。そして気を配るのは腕元も同様で、長く愛用しているのはシチズンの「プロマスター」。限界を超えて新たな地平を切り拓く人たちに寄り添うスポーツウォッチだ。その世界観にコナーも共鳴。実際に、「いつも着けているんです」といって時計のベルトを緩めると、そこにはくっきりと日焼けの跡が残っていた。
撮影時に着用していた愛用ウォッチの一本がプロマスター「LANDシリーズ」の「JV1007-07E」。アナログ時計が持つ視認性と美しさ、デジタル時計の特徴である機能性とツール感に溢れるデザインが魅力のモデルだ。ステンレスケース、43.9㎜径、光発電エコ・ドライブ。12万6500円/シチズン 0120-78-4807
「シチズンの『プロマスター』には、MARINE、LAND、SKYというシリーズとそれに紐づくモデルがあるのですが、僕がここ最近、メインに使用しているのは『LANDシリーズ』の『JV1007-07E』。『LANDシリーズ』でありながらも、プロマスターらしい堅牢な作りで海での使用に支障はなく、タヒチやハワイのビッグウェーブにも耐えうる防水性やタフさを備え、過去2年間はツアーで使ってきましたが一度も故障しませんでした。試合時間の計測に役立つタイマーも内蔵されていますし、勝つために沖を目指す僕にとっては信頼の置けるパートナー。それでいて都市生活にも映えるファッショナブルさやエレガンスを有していて、僕にとってはエッセンシャルなアイテム。いつでも、どこででも身に着けていたい存在なんです」
優れた身体性と知性を兼ね備え、グローバルに活躍するコナー。185㎝の堂々とした体躯からはアスリートらしい精悍さが放たれ、そのたくましい腕元にはジャパンメイドの1本が常に存在。かようにシチズン「プロマスター」は、世界王者を選手としての最終目標に掲げるコナーのキャリアを日夜サポートしている。
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