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すべての写真を見る逆境を潜り抜けてきた者は強い。それを体現してきた男こそ、棚橋弘至である。今でこそ新日本プロレスは世界的な知名度と人気を誇るが、ほんの十数年前までは、厳しい時代を経験している。
「2005、6年は新日本プロレスのビジネスが最も厳しかったとき。選手として、どうやったら盛り上げられるかずっと悩んでいました。07年の11月に両国で後藤(洋央紀)選手とやったタイトルマッチなんて、1万人が入る会場なのに来場者は2000人でしたから。
誰かすごい選手が現れて人気を取り戻してくれると願っていましたが、あるとき、控室にいる他の選手を見ながらそれは俺しかいないな、と思ったんです」。
それからの活躍は目を見張るものがある。新日本で最も権威あるタイトル、IWGPヘビー級を11度連続防衛。またG1 CLIMAXも3度制覇しプロレス大賞を受賞した。棚橋さんの活躍とともに団体の人気はV字回復していく。そんな彼を奮い立たせた原動力のひとつは、まさしく物欲だ。
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