マッシ流、バレンタインの過ごし方のススメ

さて、ここからが本題だ。ただ女性からチョコをもらってニヤついているだけでは、OCEANS世代の男性としては少しばかり退屈だ。そこで僕から、イタリア流の情熱と日本流の奥ゆかしさをミックスした、バレンタインの新しい過ごし方を提案したい。
1.「待つ」のではなく「仕掛ける」
今年は「逆バレンタイン」をやってみてはどうだろう。イタリア男のように男性から花やプレゼントを贈るのだ。ただし、キザにやる必要はない。例えば、妻やパートナーに「今日はチョコはいらないよ。その代わり僕が夕食を作る」と言ってみる。イタリアンがいい。凝った料理である必要はない。シンプルなトマトソースのスパゲッティで十分だ。
重要なのは、彼女をキッチンから解放し、ワインを注ぎ2人でゆっくり話す時間を作ることだ。イタリアでは「食事を共にすること」が最大の愛情表現だ。チョコよりも、その「時間」こそが最高のギフトになる。
2. 義理チョコへの「先制攻撃」
職場の女性たちからの義理チョコが予想されるなら、先手を打つのも粋だ。朝、オフィスの共有スペースに、美味しいイタリアの焼き菓子(ビスコッティやカントゥッチがおすすめ)を置いておく。「いつもありがとう。コーヒーのお供にどうぞ」というメモを添えて。
「お返し」というプレッシャーから解放されるだけでなく、「気が利く男」としての株も爆上がりだ。ホワイトデーに慌ててハンカチを買いに走るより、よほどスマートで心に余裕がある大人の振る舞いだと思わない?
3. 日本酒とショコラのマリアージュ
もし、男性読者のみなさんがチョコをもらったらそれを肴に日本酒を飲んでみてほしい。これは僕が日本に来て発見した最高の組み合わせのひとつだ。特に、酸味のある山廃仕込みの純米酒とビターなチョコレートの相性は抜群だ。もらったチョコをただ食べるのではなく、「このチョコにはどの酒が合うか」を探求する。
そして、「このチョコ、あの日本酒と合わせたら最高だったよ」と送り主に感想を伝える。ただ「美味しかった」と言うより、しっかりと味わったことが伝わり相手も喜ぶはずだ。

日本のバレンタインは、商業的だと言われることもある。でも、街が華やぎ人々が誰かを想ってギフトを選ぶ光景はやっぱり美しいものだ。イタリアと日本の違い、それは「愛の表現方法」の違いに過ぎない。イタリアは直情的で、日本は間接的だ。どちらが良い悪いではない。だけど、読者のみなさんような成熟した大人ならこのふたつをハイブリッドできるはずだ。
「チョコをもらえるかな?」とソワソワするのは中学生まで。大人の男性はバレンタインを利用して大切な人との時間をデザインしてみよう。チョコがあろうがなかろうが、愛と感謝を表現すればその日は最高に甘い一日になる。

今年の2月14日、読者のみなさんはどう行動する? 僕はとりあえず、自分用の極上チョコを確保してから、どのような企画をするか考えようと思う。それでは、Buon San Valentino!(良きバレンタインを!)
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