OCEANS

SHARE

ゆっくりでいい。彼女が描く将来像


advertisement

ディフェンダーの中で考えてきた時間は、きっと“これから”にも結びついているはずだ。アスリートとしては、オリンピックの銀メダル、WNBA挑戦、Wリーグ優勝やMVPなど、数々の経験を重ねてきた。今、どんな理想や未来像を描いているのだろう。

「大きな目標を掲げて『ここを目指します』というよりは、今は“目の前”に集中したいという気持ちが強いです。現役がどれくらい続くかはわからないですが、停滞せずに、少しでも進化していたいですね」。


advertisement

その思いは、誰かのために走る理由へと自然に向かっていく。

「以前から“子供たちに希望を与えたい”というのが私のテーマとしてありました。自分の姿を見て、『背が小さくても頑張れるんだ』とか、『挑戦していいんだ』と感じてもらえたらうれしいです。

今は若い選手がどんどん出てきてるし、リーグ自体ももっと身近な存在になれると思っています。だからこそ、自分としても良いパフォーマンスを続けていくことが、女子バスケの未来につながると信じています」。


静かに語るその声に、町田さんの真っすぐな思いが見える。彼女がこの先、どんな景色を見せてくれるのか楽しみだ。

軍記ひろし=写真 池田鉄平=取材・文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。