▶︎すべての写真を見る寒い時季になると、モンベルが恋しくなる。デザイン、実用性、コストパフォーマンスのバランスがこれほど優れたブランドは、そうそうないからだ。
そんなわけで、この冬に使えるモンベルの注目アイテムをピックアップ。モンベル広報部の長井洋高さんに、各アイテムの特徴や魅力を、前後編に分けて解説してもらった。
話を聞いたのは…
長井洋高さん●モンベルの広報部としてメディアとの橋渡しを担当。休日は登山やカヤック、キャンプなど家族と一緒にアウトドアを楽しむ。
レトロモダンに生まれ変わった70年代の名品
今年、創業からちょうど50年という節目の年を迎えたモンベル。50周年を記念した特別なアイテムが数多くラインナップされているが、最も注目したいのが「50thモンブランジャケット」だ。
「50thモンブランジャケット」2万円/モンベル 06-6536-5740
「オリジナルモデルが発売されたのは1978年。当時としては画期的だった、化繊の保温材『ダクロン・ホロフィルⅡ』が使用された登山ウェアとして、雪洞や岩壁でビバークするクライマーから渓流で釣りを楽しむ人まで幅広く支持されていました」(長井さん、以下同)。

モンベルでは早くから化繊の開発に力を入れており、軽くて温かい独自の保温材を積極的に採用することで「登山用ウェアは重たい」という当時の常識を覆していったのだ。

今回の復刻モデルでは、保温性や速乾性に優れた最新の独自素材「エクセロフト」を封入し、より現代的にアップデートされている。

「素材自体が優れた速乾性があるので、濡れに強く、ドライな着心地が持続します。そのため、ダウンに比べてメンテナンスしやすいのも特徴です」。

デザインも非常にクラシカルでシンプル。旧ロゴをはじめ、当時のディテールが忠実に再現されており、やや光沢のある表地の質感も秀逸だ。

「スタッフサックに収納してコンパクトに持ち運ぶこともできます。ただし、あくまで当時のデザインを復刻したもので、本格的な冬山登山などでの使用は推奨していません。街着としてカジュアルな着こなしを楽しんでほしいです」。
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