
経年変化やサイズ感を加味すれば、そのほとんどが一点モノ。ゆえに古着は個性が出しやすく、逆に言えば自分にフィットするひと品が少々見つけにくい。そんな玄人的アイテムを多用しつつ巧みにいなした、古着愛あふれる洒落者を厳選。着こなしのキモを紐解こう。
【写真11点】「古着ラバーたちの厳選秋冬コーデを5選」の詳細を写真でチェック① シンプルスタイルに映える古着トップスのアジ

Tシャツ、パンツ、バッグ、ネックレス=すべて古着 シューズ=サロモン 帽子=エンダースキーマ 眼鏡=レスカルネティエ
▶岡崎さんのスナップをすべて見る岡崎さん(31歳)ボーダーカットソーにユーティリティな黒パンを合わせた、シンプルで軽やかなスタイル。そのベーシックな土台に、古着らしいアジのあるディテールが映える。
とりわけ顕著なのが、レトロな配色、ビッグサイズ、ナチュラルな“ほつれ”という3要素を備えたトップスの存在。ボーダーと同系色のスカルが光る古着のバッグも、シメに最適だ。

② 個性派ウェアをきれいなシャツで包み込む

シャツ、バッグ、ネックレス=すべて古着 Tシャツ=ヘルムートラング パンツ=ディッキーズ シューズ=ドクターマーチン リング=ザグレートフロッグ
▶西澤さんのスナップをすべて見る西澤愼太朗さん(31歳)ディッキーズのロングなショーツと、ヘルムートラングのデコラティブなTシャツ。独特の組み合わせをきれいにまとめるブルーシャツこそ古着。グッドセンスなアンバランスだ。
あえてロングブーツをハイソックスと合わせて肌見せの面積を狭めるなど、足元にも強烈かつ繊細な個性が。アイコニックなエコバッグにも注目。まさに、日常に潜むアート。

③ 恒久的ワークスタイルをモダンに品良く

ジャケット、シャツ、Tシャツ、パンツ、リング=すべて古着 シューズ=ウィールローブ 眼鏡=シュロン 腕時計=オメガ ブレスレット=ティファニー
▶高橋さんのスナップをすべて見る高橋健人さん(29歳)身に付けたウェアはオール古着。時を経て深みを増した生成りの上下に、タフウェアを象徴するデニムシャツが映える。過去をリスペクトした恒久的ワークスタイルと言えよう。
それでもまるで古く感じさせないのは、色のバランス、そして程良くゆるいシルエットが抜群だから。足元のレザーシューズは品良く、しかもイヤミなく浮つかない納得のチョイス。
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