
いわば、ジャケット以上でコート未満。長さはもちろん着心地もその中間を射抜いて、心身の“ちょうどいい”を体現する。そんなハーフ丈アウターが、今季はとりわけ調子が良さそうだ。ってことで、街で目立ったスタイルを5つピックアップ。ぜひとも“5”参照あれ。
【写真16点】「薄手の“ハーフ丈アウター”が今の気分!参考にすべき5コーデ」の詳細を写真でチェック① シンプルでいて奥深い、余裕あるコーディネイト
ジャケット、シャツ、Tシャツ、パンツ、リング=すべて古着 シューズ=ウィールローブ 眼鏡=シュロン 腕時計=オメガ ブレスレット=ティファニー
▶高橋さんのスナップをすべて見る高橋健人さん(29歳)上下白で揃えたワークなコンビネーションに、ユニークな仕立てのデニムシャツプラス。配色、そしてアウターのハーフ丈をうまく活かした、余裕を感じさせるコーディネイトだ。
やや長めのアウターに対してパンツ丈を短めに設定してバランス感覚、Tシャツのヌケ感、そしてほぼすべてを古着でまかなう審美眼にも要注目。シンプルでいて奥深い。


② レトロな革ジャンで盛り上げる個性的モノクロ
ジャケット=バーバリー Tシャツ、パンツ、ブレスレット=すべて古着 ジャンプスーツ=コモリ シューズ=フィグベル 眼鏡=バディオプティカル バッグ=マルニ×ポーター
▶広重さんのスナップをすべて見る広重桂志郎さん(42歳)シワもオイルもたっぷりのクラシカルなレザーが、ビッグなサイズ選びとマッチング。そんなレトロ顔をモダンに見せるのは、着こなしにオリジナリティが示されているから。
モノクロという鉄板ルールを儲けながらも、ジャンプスーツを腰元で折り返してエッシャーの騙し絵Tをタックイン。いい意味でアンバランスなテクを交わした。


③ この秋冬、“街で着るアウトドア服”の最適解にも
ジャケット=マウンテンスミス ニット、パンツ=ともにユニクロ Tシャツ=ヘインズ シューズ、帽子=ともに不明 眼鏡=ジンズ 腕時計=オメガ
▶田中さんのスナップをすべて見る田中さん(47歳)ロングコートにはない軽やかさが魅力のハーフ丈アウター。であれば、こんなアウトドアブランドによる機能素材の軽量級も選択肢の上位に入るはずだ。
ただし、特段“アウトドア”を意識する必要はなし。色はブラックを選び、ニット&シャツのシックなレイヤーに重ねれば自然と都会顔に。白パンの爽やかさも効いている。


④ 上下ネイビーをハーフ丈で軽く、アクセントカラーで温かく
コート=アボンタージ パンツ=テアトラ スニーカー=ポーター×アディダスオリジナルス
▶窪田さんのスナップをすべて見る窪田大志さん(41歳)冬の大定番色であるネイビーに、グレー寄りのアースカラーを注入。シックに組み合わせた配色のなかで、ハーフ丈コートの軽さがこなれ見えを叶えてくれる。
キャップにブラウン、スニーカーのラインにオレンジをそれぞれ起用することで、ブルー系の冷たすぎる印象を回避。と同時に遊びも意識。グッドバランス!


⑤ ストリートを体現する、ジャンルレスなグッドミックス
コート=パレススケートボード× ビームスプラス スウェット=ループウィラー デニム=キャプテンサンシャイン キャップ=ニューエラ×ループウィラー サングラス=モスコット 腕時計=カルティエ
▶野瀬さんのスナップをすべて見る野瀬陽太さん(30歳)人気SK8ブランドの別注アウターを軸に、コンフォートなモノトーンスタイルを実践。同じネイビーながら、デニム、キャンバススニーカーの質感が装いをリズミカルに演出する。
色数少なく、シルエットはルーズに。そんな肩肘張らないスタイルで、カルティエの名作時計が印籠の如き存在感を発揮。全身から漂う縦横無尽なミックス感、まさにストリート!


◇
頼れる防寒着として主役の存在感は発揮しつつも、見た目は軽やかでいて着こなしのバリエーションに余白を残してくれる。スタイルの方向性を問わず、使い勝手が超抜群。だからアンテナびんびんの洒落者ほど、ハーフ丈に首ったけなのである。