「コム デ ギャルソン・シャツ」、「シャルべ」、「ジル サンダー」のシャツ

左から5万2800円／コム デ ギャルソン・シャツ（コム デ ギャルソン　03-3486-7611）、10万1200円／シャルべ（メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店　03-5797-8515）、18万1500円／ジル サンダー（ジルサンダージャパン　0120-998-519）

［左］「コム デ ギャルソン・シャツ」

生産はフランス、パターンメイクは東京。ブランド名に“シャツ”を冠することでも稀有な名門は、1988年に産声を上げた。

2008年にはベーシックな「フォーエバー」ラインを発表。その基本6型のうち、本作は身幅が広いボックスシルエット「ワイドクラシック」に当たる。

細番手の高級コットンを使い、上品かつクラシカルなブルーで染色。ステッチが目立たないよう内側に折り込む胸ポケットの始末など、ディテールにもハイライトが。

［中］「シャルべ」

1838年創業の専業メーカーが今に伝える、伝統的で日常的なセミワイドカラーシャツ。上質なエジプシャンコットンを凹凸のあるツイル生地に仕立て、品のいいナチュラルな光沢を備えた。

ややゆったりしたシルエットは、フランス本国仕様の「パリフィット」。カジュアルなスクエアカットと相まって、いい大人のデイリーユースを過不足なくサポートする。

「エグゼクティブのための良い趣味」。そんな看板に恥じぬ、粋な銘品に違いない。

［右］「ジル サンダー」

クリエイティブ・ディレクターを退任したルーシー＆ルーク・メイヤー夫妻。2022年に始まった「ワードローブ」コレクションは、モダンクラシックそのものであり、ブランドのらしさを感じさせる。着るたびに、安心感と新鮮味をもたらすのだ。

例えばこんな、コレクション誕生当初からラインナップするリラックスフィットのシャツ。ハリのあるギャバジンウールがブランドカラーであるネイビーを纏い、凛々しくも素朴な印象に仕上がった。

「ルイ・ヴィトン」、「プラダ」、「ボッテガ・ヴェネタ」のバッグ

上からH29×W50×D23cm 42万3500円／ルイ・ヴィトン　0120-00-1854、H39×W34×D15cm 40万7000円［予価］／プラダ　0120-45-1913、H33×W45×D20cm 176万円／ボッテガ・ヴェネタ（ボッテガ・ヴェネタ ジャパン　0120-60-1966）

［上］「ルイ・ヴィトン」

もはや説明不要であろう。あらゆる角度から主張するモノグラム・キャンバスを纏ったボストンバッグ「キーポル」。

不滅のアイコンにショルダーストラップを加えた「キーポル・バンドリエール」もまた、優雅でドラマチックな旅の象徴だ。

ハンドルに付属するネームタグはイニシャルホットスタンピングが可能で、「モン・モノグラム」と呼ばれる細やかなオリジナルカスタムも充実する。大傑作を、自分らしく。ラグジュアリーの極みといえよう。

［中］「プラダ」

1970年後半のアーカイブからインスパイアされた、タイムレスなバックパック。

取り外せるパッド入りのショルダーストラップ、「サフィアーノ」レザー製のハンドル、長さ調整が可能なナイロンハーネスストラップによって、シーンを問わず3-WAYで楽しめる。

2021年末以降すべてのナイロン製品に採用される再生素材「リナイロン」も、これからのベーシックを示唆する精悍な語り部に。機能性と多様性、その理想的融合がミニマルデザインに潜む。

［下］「ボッテガ・ヴェネタ」

1975年のデビュー以来、抜群の存在感を示し続ける「イントレチャート」。50周年を迎えた今も、その手法は独自の世界観をもって我々を魅了する。

ダブルフェイスの平紐を木型に沿って編み込むことで作られる表情の豊かさたるや。2002年に登場したトートバッグ「カバ」においても、クラフツマンシップに満ちた当の意匠こそが“顔”となるのだ。

ライニングのないボディは惚れ惚れするほど柔らかく、繊細な編み地を内外の両面から堪能できる。